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74.魂はお大事に

「旨いかぁ。それは良かったよ。さぁ。報酬としてこいつらも全部食べてねぇ」

レオはうれしそうに頷きながら山積みになった瀕死のモノたちを指さす。


「ああ。貰うとする。だが、お前の行動理由もちゃんと聞かせてくれ」

俺は釘を刺しておいた。


ここで俺が食べてる間に逃げられても困るからな。

忙しいと言っていたし、逃げる理由にはなるだろう。

まあ、逃がす気はないが。


「はぁ~。僕も忙しいんだけどねぇ。仕方ないなぁ。話すよぉ」

面倒そうにレオは話し始める。


俺が言わなければ逃げるつもりだったな。

話を聞きながらも俺の魂を食べる手は止まらない。

ここまで美味なモノをやめろというのは無理な話だ。


「まず、僕の行動理由なんだけどね。僕は世界を守るために活動してるんだよ。世界を守るって言っても、戦争が起こらないようにする。とかじゃなくて、他の世界から侵略されないようにするって感じだね。最近は色々と自分の世界だけでは解決できない問題が起きてるみたいで、他の世界を侵略して問題の解決に使おうとする世界が多いんだよ。その侵略から世界を守るって言うのが、僕の目的かなぁ」


モグモグ。

なるほどな。

他の世界を襲う世界があるのか。

レオはそれから世界を守っていると。

ハグハグ。


「モグ。でも、なんでお前みたいな子供がそんなことを知っているんだ?ハグ」

俺は食べながら尋ねる。


そういう侵略行為をする世界があってもおかしくはないと思うが、なんでこんな小さな子供であるレオが知っているのかというのが疑問なんだよな。

それがこの世界の常識なんだとしたら、召喚するのはレオみたいな子供ではなく、大人だろう。


「僕が子供なのは転生しているからだよ。転生は知ってる?」

転生を知っているかと訊いてくる。


知らないわけないよな。

俺が悪魔になったのも転生だろ?

俺は転生体験者だよ。


「知ってる」


「それなら、話は早いね。僕は転生していろんな世界が侵略を受けていないか監視しているんだよ。侵略されてるところがあったら侵略している人員を排除して、また別の世界へ転生って言う流れだね」


なるほど。

つまり、見た目は子供、頭脳は大人。

その名も名探偵コ○ン。

というやつだな。

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