69.情報売買
「よし!それじゃあお前は、今日から俺の部下だ」
俺は腕を組んで言う。
「よろしくお願いいたシマス」
情報屋ことウトウがそう言うと、俺の手に熱い感覚があった。
これで俺直轄の部下は3体になった。
そういえば、ウトウに部下とかいないんだろうか?
まあ、情報屋っていう動き回る職業だし、部下なんかいるわけな、
「あっ!私の部下が50人ほどいるのでそちらの方も訓練に参加させていただきマス」
「、、、おう」
俺は力のない返事を返すことしかできなかった。
50体は多すぎるのでは?
数を増やしすぎると抗争に巻き込まれるんだろ?
次の抗争の時が心配だ。
「安心して下さい。300人はいなければ抗争には巻き込まれません」
ウトウは俺に安心するよう言う。
300体も必要なのか。
じゃあ、もう数体は手を組んでも大丈夫だろう。
「それでは、お礼として1つ情報を開示しまショウ」
ウトウはそう言って、俺たちをぐるっと見回した。
俺たちは真剣な表情になる。
ブサイクが真剣な顔になったところでな(色々と引きずるタイプ
それはいいとして、
新しい情報は、聞き逃したくない。
「実は、すでに1人男爵級悪魔は発見できているのです」
「「「、、、、はぁ!?」」」
ウトウの言葉に俺たちは声をあげて驚く。
「どどどど、どういうことだ!?」
シャバスがここまで慌てるのは珍しいな。
「ウトウ!こないだの話は嘘だったのか!?」
ウユリは先にいないという情報を聞いていたのだろうか?
だったらこの慌て用は仕方ないな。
さて、俺は2体が慌てているおかげで落ち着くことができた。
さて、落ち着いて話を聞こう。
俺がトップだし、俺まで慌てて部下たちを不安にさせてはいけない。
「詳しく話を聞かせろ」
「了解デス」