68.お前は異世界に行け
「どういうことだ?」
俺はウユリに発言の真意を尋ねる。
ここで、お前におれはついていけないといわれたら仕方ない。
俺もつながりを切ろう。
俺のカリスマ力が足りなかったということだからな。
もっと鍛えなければいけない。
「1番強くてある程度強化の時間に余裕があるお前に、他の世界の状況とかを見てきてほしいんだ」
ウユリはまじめな顔でそう言う。
良かった。
俺と縁を切られるわけではないんだな。
少し焦った。
「それで、お前だけじゃ情報がとてもではないが足りない。それはわかるよな?」
ウユリがそう言ってくる。
当たり前だろ。
自分で全部できると言い出すのは反抗期みたいなやつらだけだ。
大人になれてない。
そして、社応報が足りないか。
社会では情報とはとても大切なものだ。
それは確かに大切だろう。
、、ん?ということは、
「まさか、そいつは情報屋か?」
俺は今回初めてあった悪魔を指さしながらそう問う。
すると、
パチパチ。
「その通りデスヨ。私、情報屋のウトウと申しマス。以後お見知りおきヲ」
拍手しながら自己紹介を始める情報屋。
なるほどな。
情報屋とはつながりを作っておくべきだよな。
でも、わざわざここで呼ぶ必要はない気がするが。
「リベン。このウトウをお前の部下にしてもらいたいんだがいいか?」
ウユリがそう言ってくる。
俺がそれを聞いてもう1度ウトウを見ると、
「どうかお願いシマス。もし傘下に加えていただけるのでしたら。格安で情報を提供しマショウ」
そういって頭を下げてきた。
「それは構わないといえば構わないが、お前は戦えるのか?ある程度は戦えないと俺たちも困るぞ」
俺はウトウの強さを尋ねる。
いくら情報屋でいつも誰かが護衛につかなきゃいけないってのは面倒だからな。
情報屋だし、自分で情報を集めるためにもある程度は戦えるんだろうけど、そこはそいつの活動方針によるだろうからな。
「ああ。私も一応上級悪魔ですし、これからに備えて鍛えますトモ」