66.誰だお前?
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「よぉ!」
俺はわざと明るい声でウユリのところまで飛んでいく。
「ああ。来たか」
そういってこちらに手を上げるウユリ。
ふむ。
今にも泣きそうって感じではないな。
確かに悲しんでいる顔ではあるが、泣きはしないのか。
俺の心配しすぎだったのか?
「それでは状況を報告、したいところだが、お前、ずいぶんと変わったな」
俺を上から下目でじろじろと見シャバス。
「ああ。それ俺も思ったぁ」
そう言うのは後ろからやってきたギレ。
何か変わっただろうか?
腕は6本だし、翼は増えていないし、頭にも変化はない。
足もちゃんと2本生えてるな。
「ん?どこが変わったんだ?」
俺が即わからず尋ねると、
「「「「顔」」」」
全員からそう答えられた。
顔なぁ?
俺は水の能力を使って俺の前に水の固まりを生み出す。
鏡の代わりだな。
そうして俺は顔を見てみる。
、、、確かに変わってるな。
元の俺の顔は、他の悪魔と変わらず、黒くて見分けがつかないような顔だった。
だが、今の顔は違う。
他の悪魔たちとはだいぶ顔が違って、何というんだ?
ブサイク?
俺の前世での顔はいたって普通だった。
キモッ!といわれることもなければ、イケメン!といわれるほどでもない。
フツメンの極みだった。
だが、そんな俺でもわかる。
今の俺は、ブサイクだ。
、、、なぜだ。
俺は何も悪いことはしていないはずなのだが?
「まあ、今はそれでいい:
俺は気分を切り替える。
これで時間を使うのは、今集まっている他の5体に悪いからな。
「で?お前誰だ?」