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5.圧倒的強者のいたぶり

ビュオンッ!

近くの死体が消滅した。

しかも1つだけではない、数百体に及ぶ死体が一気にだ。


俺は命の危険を感じ、反対側に走る。

すると、俺の勘は正しかったようで後ろにあった死体も消滅した。

何が起こっているのかは分からない。

だが、非常に危険な状況であることは理解できた。


俺は必死にどうすれば逃げられるか考える。

それが、命取りだった。

いきなり目の前にさっきの赤いヤツが泡割れる。


「クヒヒヒヒッ!」

笑い声が聞こえた。

その瞬間には俺は逃げていたと思う。

だけど、


グシャ。

いろいろなモノが潰れる音がする。

俺は、死体の地面に突き刺さっていた。


空中にいてもすぐに殺されるだけだと思い、俺は死体の中に隠れることにした。

俺が死体の中に潜っていくと、


シュオッ!

また、死体が消滅した。

俺の左足も一緒に消えてしまっている。


「クヒヒヒヒッ!」

「どこかなぁ?どぉこかなぁ?」

俺を探す声が聞こえる。


どうやら敵も俺のことを認識できているわけではないらしい。

俺は逃げるために死体の下へ下へと潜っていく。

その間も上の方の死体が消されていくのを感じた。

俺は下へ潜り続けた。

だんだんと上の死体の数が多くなってきて、苦しくなってくる。

それでも、俺は動くのをやめなかった。


長い時が経ち、やっと俺は動きを止めた。

疲れたのかもしれないし、ここまでくれば安心だと思ったのかもしれない。

だが、理由なんてどうでも良かった。

ただ、的がここまで来ないかというのが俺の心で渦巻いていた。

もっと潜った方が良いという俺と、これ以上いったら戻れなくなるという2つの思いがぶつかり合い、俺では決めることはできなかった。


(なんで、こんなことになったんだろう?)

俺はそんなことをぼんやりと考えた。

俺はただ、社会がまともになることを望んだだけなのに。


明らかにこの世界は、俺の前にいたところとは違う。

それは俺の姿もそうだし、俺のことを襲ってくる奴らの姿からも、そして、この死体の山からも分かることだった。

だが、俺はこの世界で何をすれば良いのか。

それが俺には、分からなかった。

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