45。どっちも殺す(シャバス→ウユリ→リベン)
《シャバス視点》
俺の名はシャバス。
俺の担当になったのは、召喚者の敵側の地区。
そこの1番建物の多い地区だな。
「お前ら、抜かるなよ」
俺がそう言うと、グループのメンバーは全力で首を縦に振って飛び去った。
俺はバランスの強さというモノを知っている。
遠距離でも近距離でも戦えれば、実質最強なはずなのだ。
その理想型に近いのは、俺よりリベンの方なのが悲しいところだな。
俺の作戦は少し複雑だ。
まず、3人に突っ込ませて暴れ回らせる。
そして、できるだけ全員を建物に入れたところで、他のメンバーで建物に突入し、殺していく。
まあ、突入すると時間がかかるから、入り口から強力な攻撃を1発ぶち込む。
といった方が正しいかも知れないな。
「、、ふぅ。なぜ俺が直接手を出してはならんのだ」
《ウユリ視点》
ヒャッハァ!
俺はウユリだぜ!
俺が担当になったのは、シャバスの隣の地域。
建物はあまり多くないが、大きいのが1つ中央にある。
「よし!お前ら!日頃の成果を見せるときだ!ぶっ殺してやれぇ!!!」
「「「おおぉぉ!!!」」」
俺が号令をかけると、部下たちは雄叫びを上げた。
俺は、どんな強烈な攻撃を受けても、絶対に崩れない防御の強さを知っている。
よって、俺の作戦は防御を重視している。
全員でチームを組ませ、前衛と後衛の役職を与えて攻略していく。
大きな建物さえ攻略すれば、後はどうとでもなるな。
「たまには、部下だけに戦わせてみるのも面白いかもな」
《リベン視点》
「、、、なるほど。理解した」
俺は、腕を組んで深く首を縦に振る。
すでに他の奴らは虐殺を始めているようだが、俺はまだ始めていなかった。
何をやっているのかというと、情報収集だな。
俺のグループのメンバーが使える力を聞いていた。
その情報を元に、俺はグループをさらに6つに分ける。
「それじゃあ、Aグループ、いけ!他の奴らも言っておいたポイントで動くように」
俺は最初のグループを向かわせる。
俺の考えた作戦は、敵を一気に殲滅するというモノ。
俺の担当の地域は、2つの人間たちの5分の1ずつだ。
そうなると、全員で1カ所の敵を襲うのは効率が悪い。
ということで、効率的を倒すために、1カ所に3グループで攻撃させるという方法をした。