44.ゲーム(リベン→ギル→ギレ)
「ゲームの内容は簡単。お前らがリーダーとなり、それぞれ自分が入っているグループの指揮をしろ。そして、それぞれに振り分けられた場所の人間を殲滅しろ。1番遅かったヤツには罰ゲームが待っているから、覚悟しろよ」
俺はゲームの説明をした。
そして、最後にそれぞれに殲滅して貰う地区を伝えた。
罰ゲームがあると言ったからか、全員がやる気である。
ちなみに、俺はリーダーであり、発案者らしく1番難しいところを効力する部分としていた。
「それじゃあ、スタートだ!!」
「「「「「ウオオオォォォォ!!!!!!」」」」」
俺が合図を出すと、悪魔たちが一斉に担当場所まで飛ぶ。
《ギル視点》
やぁ。
ギルだよ。
私のグループは召喚者たちの奥の方を攻撃することになった。
逃がさないようにしないといけないから、難しいところだねぇ。
「それじゃあ、全員作戦通りに動いてぇ」
私が指示すると、メンバーが一斉に動いた。
私は、敵に一瞬で近づいて殺すことの強さを知っている。
私の考えた作戦は、まずは逃げ道に数人を配置。
あとは、他のメンバーで暴れ回る。
どう攻撃するかは各自で判断させる。
人間程度が私たちを倒せるとは思えないからね。
というか、人間程度にやられる部下はいらないでしょ。
「はぁ~。私が出れば一瞬で終わるのになぁ」
私はため息をつく。
私たちは、作戦を考えるだけで攻撃には参加してはいけないということになっている。
リベンもひどいルールを作るよねぇ。
もし私が最下位だったら、今回のメンバーにはきっつい訓練をさせてあげよう。
《ギレ視点》
はぁい。
ギレだよぉ。
俺は、ギルの隣の、人が多い地区の担当。
「よし!はじめて!」
俺が指示を出すと、グループのメンバーは作戦通りに動く。
俺は、遠距離から気づかれないうちに殺すことの強さを知っている。
俺の作戦は、人間からは手の届かないところから攻撃するだけ。
簡単だけど、絶対に反撃に反撃されることのない完璧な作戦だよ。
「はぁ~。俺が撃てばすぐに終わるのになぁ」