43.共倒れ
「寝返らないか、なぁ?それをして俺たちには何のメリットがあるんだ?」
俺はそう尋ねる。
「ふむ。奴らはなにを条件に出してきたんだ?条件次第ではむこうよりいい条件を出せるぞ」
男はそう返してきた。
おお。
良い報酬をくれるって事か。
俺、買収されてるぞ!
これは期待していいのか?
「殺したヤツを好きなようにしていいということだった。お前らは、それより上の条件を出せるのか?」
俺はそう尋ねる。
これ以上の報酬は、自分たちの被害が出かねないからあまりやりたくないと思うんだが。
まあ、それはコイツの交渉力次第って事だろう。
お手並み拝見をいこうか。
「それより、上か。少し厳しいな、、、。ああ。だが、俺たちよりあいつらの方が数は多いから魂はたくさん得られるんじゃないか?」
「奴らの方が数が多いのか」
俺は振り返る。
俺の飛んできた方向には、たくさんΟ人間がいた。
俺を召喚したヤツの仲間だろうな。そいつらは、簡易的なテントなどを張っている。
移動して生活する奴らなんだな。
目の前の男が言うように、この壁に囲まれた空間より人間のかずが多い気がする。
「いいだろう。俺と他の悪魔全てと契約してくれ」
「分かった」
俺の話を男が了承する。
「ギル。あいつらに契約を結ぶからこちらに来るように言ってくれ」
俺はそう言ってギルを向かわせた。
そうしてやってくる間に、俺は男に聞きたいことを聞くことにした。
「なあ。なんでお前たちはあいつらを殺したいんだ?」
「それはもちろん、奴らが俺たちの神を信じないからだ」
思っていたとおりの答えが返ってきた。
悪魔たちがやってきて、俺たちは契約を結んだ。
その後、俺は悪魔たちを5つのグループに分けた。
それぞれのグループに、俺と、シャバスとギルとギレとウユリはわけて入れてある。
そして、その4体を集めて俺は話をする。
「これから、ゲームをする」
「「「ゲーム?」」」
4体は一斉に首をかしげる。