41.戦争の駒
俺の目には、1人の傲慢な笑みを浮かべた男が映っていた。
だが、周りにいるのは1人じゃない。
俺と同じように召喚された悪魔が、何百といるのだ。
「簡単な仕事だ。お前たちは向こうに見える人の集まっているところで、人間を殺せばいい。期間は1時間だ。報酬としては、お前たちが殺した人間を好きなようにしていい」
男はペラペラと話を進めていく。
数体の悪魔は巣で契約を完了させたようだ。
俺は少し迷う。
これは何のための殺人なのだろうか。
もし、快楽のためだというのなら俺は参加しないつもりだ。
俺は復讐を作り出すようなことをするつもりはない。
「フフフッ。すでに半分は契約してくれたようだな。それじゃあ、後30秒後に始めようか。君たちも契約をするかどうかはあと30秒以内に決めてくれ」
男は満面の笑みで言う。
もう半分は契約を決めたか。
仕方ないので俺も契約をする。
そして、シャバスたちを探し出して指示を出す。
30秒はすぐに経過した。
「ハハハッ!全員契約してくれたか!それでは早速奴らを殺してくれ!」
男がバッ!と腕を振り下ろす。
男の指示と同時に半分以上の悪魔が飛び出した。
俺はそれを見る。
久々の魔眼の使用だ。
すると、
バシュッ!
全ての悪魔が消滅した。
だが、男は焦った様子はない。
まさか、こうなることも予想して計画を会っててあるのか?
「ほう?悪魔は瞬間移動までできるのか。素晴らしいな!」
喜ぶような声をあげていた。
あいつは悪魔についてよく知らないらしいな。
まあ、それはどちらでもいい。
あいつに俺たちは攻撃して経緯を聞くか。
「なあ。お前はなんであいつらを殺したいんだ?」
俺は召喚者の男まで飛んで問う。
「理由?そんなモノを聞いてる暇があったら仕事をして欲しいところなんだがね。まあ、他の面がすでに仕事に行ってくれているんだ。話してやってもいいだろう。奴らはな、とてつもない罪を犯したんだ」
「とんでもない罪?」
なんだ?
復讐系か?
復讐なのか?(期待のまなざし)
「奴らは私たちの神を信じないのだぁ!!!」