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30.チート剣

俺の考えだと、俺の体の表面から力が抜けて剣が燃え立って事は、俺の体を燃やす能力をこの剣にも付与したって事だと思う。

つまり、俺の目から力を持ってくれば、出た瞬間に相手が全員死ぬ。みたいな能力もつけられるはずだ。

だが、それをしてしまうと、剣を付き合う人間も死んでしまう気がするんだよな。

もうちょっと弱い能力が、、、あ!そうだ。

ちょっと良いことを思いついた。


「カナタ。お前の恨みについて聞かせてくれ。お前の恨みに適した力をつけられれば、この剣にこもっているお前の恨みとも良い相性が出るんじゃないか?それに、俺の1番強い能力を付与したら、抜いた瞬間にお前も死ぬ可能性があるんだ」

俺はそう言って、カナタの恨みについて話すよう促す。


俺としても恨みについては聞きたかったからな。

なぜ、だろうな?

人間だった頃は、そんな趣味はなかったはずなんだが。


「ふむ。それは、そうかもしれないな。じゃあ、お主の報酬の剣を打つから、その間に話そう」

そう言って、カナタは奥の小屋に入っていった。


俺はカナタに続いて小屋に入る。

見たことのない機材ばかりだったが、なんとなくここが鍛冶場であることは分かった。

カナタはその辺にあった石ころを溶かして、ハンマーで形を整えていく。

その作業をしながら、俺に恨みについて話してくれた。


話には悪口が多量に含まれていたため、簡単に俺がまとめる。

簡単に言うと、カナタには息子と孫がいたのだが、その息子と孫と、息子の嫁が殺されてしまったらしい。

殺した犯人はこの辺りの領主の息子らしい。

カナタの息子はこの辺りではリーダー的な存在だったらしく、領地の人からも愛されていた。

その愛され具合が、領主の息子より強かったらしく、それに嫉妬した領主の息子が暗殺したらしい。

暗殺と言っても目撃者が多数いて、有罪は確定したかのように思えたが、領主が子供をかばって圧力をかけてしまい、結局は無罪になってしまったそうだ。


「なるほど。家族を殺された恨みか。しかも相手は領主。それをやり返すとすれば敵が多いだろうし、行動不能系の状態異常。麻痺とかが良いかもな」

俺はそう言って、俺の爪から能力を流す容易にイメージする。


俺の爪には相手を動けなくさせる麻痺の効果が付いているのだ。

ついでに、麻痺だけじゃなく、普通の毒の効果もあるから、動けないまま毒が回っていくと言うことができるんだ。


「麻痺か。悪くない。さて、おぬしの剣はできたぞ」


「おお。ありがとう」

俺はカナタから剣を受け取る。


使うことはないだろうが、記念品として持っておこう。

2回目の召喚の思い出の品だ。

俺も麻痺の効果と、他にも便利そうな効果を付与した魔剣を渡した。

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