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3.新たなる敵

「ギャァァァァァァ!!!!」

奇声を発しながら。その敵は俺に飛びかかってきた。

その早さは、今の敵より圧倒的に速い。


ゴスッ!

あまりの早さに俺は回避が間に合わず、腹に小ぶりが直撃した。

俺はまた吹き飛ばされる。

前の敵に殴られたときもそうだったが、あまり痛みを感じない。

いや、正確に言えば、痛いけど動けるし、考えられる。

痛みに思考が支配されることはないが、ちゃんと痛みも感じている。


「キシャアァァァァ!!!」

もう1体の前からいた敵が俺を殴った方の敵に殴りかかる。


俺はそれを見て、今なら逃げられるのではないかと感じた。

敵同士で争ってくれるなら、俺が戦う必要は無い。

だが、俺のそんな期待は一瞬で崩れ去った。


「ギャァァ」

俺を殴った方の敵が小さい声を出し、指を伸ばす。

その指は前からいた敵の方に向けられており、そこに飛びかかってきていた敵に、グサリと刺さった。

そのまま、俺を殴った敵は刺さって動けなくなっている前からいた方の頭をグシャリと握りつぶした。


(う、嘘だろ!?)

俺はその光景に驚きのあまり、体が固まっていた。

だが、直後後悔する。

このときに逃げておけば良かった、と。


ヒュォォxと殺された方から殺した方に黒い何かが映る。

すると、殺した方の敵が1周り大きくなった。

まさか、強くなったわけではないよな?

俺はフラグを立てる。


「ギャアァァァ」

こちらを敵が向いた。

その目は、完全に獲物を狙う目。

明らかにこちらを格下だと思っている目だろう。


「ギャアアァァァァァ!!!」

敵が奇声を上げながら飛びかかってくる。


さらに敵の速度が上がっており、一瞬で距離を詰められた。

さっきの敵のように指で貫かれたら終わりだと確信して、俺はできるだけ拳の軌道から体を反らす。

その結果、致命傷を追うことはなかった。

だが、


ガンッ!

強く頭を蹴られた。

俺は頭がクラクラしながら吹き飛ばされる。

うまく、モノを考えられない。


「ギャアアァァァァ!!!」

指を伸ばした状態で敵が追撃してきた。

僕はあれに触れたら死ぬと思い、急いで羽を動かして避ける。

そのときだった、


ゴゴゴゴゴッ。

空間が揺れていた。

俺は空間の中で、1カ所だけ闇が深まっている場所を見つける。

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