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26.2人目の部下

ガチッ!ガチンガチン!

いろんなところを殴られ、様々なところから硬い音がする。

でも、不思議なことに痛みはない。

腹パンなどが当たっている感覚はあるのだが、全くと言っていいほど痛みはないのだ。


「ちっ!凍らせたところには攻撃が通らないみたいだ!凍ってないところを狙え!!」

ボスが部下に向かって叫ぶ。

ん?

凍ってる?

俺は、ボスの発言に引っ掛かりを覚える。

俺もしかして、凍ってるのか?

凍ってたら、確かに体が動かないのも納得、だな?

そういうことなら、


「うおぉぉぉぉぉ!!!!」

俺の周りから水蒸気があがる。

凍ってるなら、炎を出してとかせばいい。

今までシャバスから教わった方法で封印してたが、この状況なら体から炎を出す能力を使っていいだろう。

だが、溶けたのが水蒸気になるのは予想外だったな。

だがそれによって、都合よく他の奴らから姿を隠すことができた。

俺は炎の能力をまたつかわないようにして、静かにボスの後ろにまわる。


「もらったぁぁ!!!」

俺はボスの後頭部に組んだ腕を振り下ろす。

今回はボスが気づいてなかったようで、ゆっくり攻撃しても気づかれなかった。

ゴスッ!と音がして俺の手はボスの頭に食い込む。

ボスは頭を抱えた。

そこに俺は追撃で蹴りを放つ!


「くぅぅぅ。お前ら!やれぇぇ!!!」

ボスは吹き飛ばされながらも部下の悪魔たちに攻撃するよう命令を出す。

部下たちはいい制に俺の方に飛んできた。


・・・。

数十分後。


「、、、くぅぅぅ。俺たちの負けだ。好きなようにしやがれ」

敵の悪魔は全て、俺に叩き伏せられていた。

ボスは好きなようにしろとのことだったので、


「なら、俺の部下になれ」


「、、、、へ?」

ボスに、俺の下につくよう言う。

ボスは口をポカンと開け、間抜けな表情になった。

だが、それも一瞬の事で、すぐに理解して動き出した。


「俺は、お前にいつまでもついていくぜ!ついでに俺の部下の『支離滅裂』のメンバーも全員ついてくるぜぇ!!」

「「「「一生ついていきます!!」」」」

不良グループ(?)の『支離滅裂』のメンバーの悪魔が俺に悪魔を下げる。

俺の手の甲に熱い感覚がした。


《契約》

《・シャバスの従属》《・ウユリの従属》

《完了済》

《・アーライとの契約》

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