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25.総長

「やってくれるじゃねぇか」

俺は後ろで腹を抑えながら苦しんでるやつを見てそう言う。

頭を殴られてもなんともなさそうな俺の様子を見て、敵たちは目を見開いているな。


「お前らがそのつもりなら、俺だって考えはあるぜ」

俺はそう言って、敵のボスに殴りかかる。

今回のパンチはボスへのパンチだから、できるだけ

他の悪魔たちにも見える速度で行う。

俺は他の奴らにも気を使える素晴らしい悪魔なのだ。


スッ!

敵が俺の速度と比べて圧倒的な速さで拳を出してきた。

(おい!せっかく俺が合わせてやったのに!)

俺は少し切れそうになる。

だが、大人として、自分に合わせてくれないと怒鳴るなんてことはしない。

その倍くらいのスピードで殴るだけだ。

大人として。


「なっ!?」

ボスは驚いたような顔をする。

はっ!?

まさか、相手が自分に合わせなかったら怒るのを大人げないと思われたのか!?(自分が思ったことを自分で否定していくスタイル)


「、、、少し、本気を出してやろう!」

ボスがそんなことを言い出した。

何?本気?

えぇ~。この戦いは不良ごっこじゃないのか?ケガとかしたらどうするんだよ。

俺はそう思いながらも、しっかりと身構える。

すると、ボスは両手を合わせて、


「ふぬぬぬぬぬ!!!」

ボスが唸るような声を上げる。

、、、なんだか気温が下がってきた気がする。

特に問題はないが、少し肌寒い。

そう思って、あたりを見ようとしたが、


「、、、っ!?動けない!」

体が全く動かなくなっていた。

俺は動かせるところを探すが、動かせるのは翼くらい。

顔を動かすことも、殴りかかることもできない。


「ふははっ!お前ら、やれ!」


「「「ギャァァスッ!」」」

ボスの指示に従って数体の悪魔がこちらに飛んでくる。

俺を集団リンチにするみたいだ。

抵抗しようと思ったが、体が動かないためどうしようもならない。

そして俺は、敵の攻撃をくらう。


ガチッ!

硬い音がする。

想像していたほどのダメージは来なかった。

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