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24.四天王最強

「おらぁ!」

俺の拳を食らっても四天王の3番目は起き上がってきた。

もう少し強く殴ってもいいみたいだな。

でも、これ以上を顔面にやると怖いから、腹パンにしといてやろう。


ゴスッ!

「ふむ。腹ならもう少し強くても良かったか?」

俺は崩れ落ちる3番目を見ながらそんなことをつぶやく。


「、、、情けねぇな。お前、尻拭いしてやれ」


「フ、フフッ!な、なんとも情けない奴らでしょうか。私が手を汚すなどありえないはずだったんですが。い、いいでしょう。この、し、『支離滅裂』の四天王最強であるこの私が!あいつらと同じにされては困りますよ、あいつらが束になっても私にはかなわないのですからぁ!!」

声が震えながらも俺にそう宣言する最後の四天王。


かわいそうに。

今までの奴らが束になっても勝てないのは俺も同じだと分かってるんだろう。

というか、あいつらくらいだったら1体くらいいても勝てると思うがな。

この最後の四天王もさすがに100体は相手できないだろう。

でも、メンツとかもろもろの理由により戦わないといけない。

、、、つらいなぁ。

同情するところも多いし、一瞬で終わらせてやるか。


ゴスッ!

俺はさっきよりさらに早く近づき、さっきよりもさらに重い1撃を食らわせる。

すると、どうやら下限を間違えてしまったらしく、かなり吹っ飛んで行ってしまった。

ケガは、、、してないな。

まあ、ケガしていないならいいだろう。


「さて、あいつらは片づけたが、次は誰だ?まさか、今の奴らが強い奴らなんてことはないよな?」

俺は煽るようにそう言う。

悪魔たちは顔を見回せてガヤガヤと話しているが、俺の前には誰も出てこない。

その辺の奴から襲ってみてもいいかと思ったが、やっとボスが動いた。


「、、俺が相手してやるよ。ボスに尻拭いさせるなんて情けない奴らだな。お前もそう思うだろ?」

そういいながらボスは立ち上がる。

今までの4体はあんまり会話してこなかったし、ちょっとくらい話し相手になってやってもいいかな。


「さあな。お前も俺に負けるようなら何も言えないぞ?」


「はっ!俺が負けることなんてない!お前みたいな火急悪魔と、俺みたいな上級悪魔とでは格が違うんだよ!」

怒鳴るボス。

へぇ。

こいつも上級悪魔なのか。

といううことは。シャバスとかギレたちと同格ってことか?

結構強いんだな。


「ま、火急悪魔程度俺が相手してやる必要もないな」

そういってボスは俺から視線を外す。

その時だった。


ガンッ!

頭に強い衝撃を感じる。

俺はそれに耐えて。後ろに土渕を繰り出す。

不意打ちか、やってくれるな。

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