22.先輩!おねしゃす!
面白い悪魔が去って行ったあと、俺はまた死体を食べ続けていた。
今の俺の姿は、頭が3つになったこと以外は変わったことがないだろう。
まあ、出し入れ可能な手を獲得したので、それがたくさんあるが。
顔からも足の裏からも手が生えるぞ。
ということでいろいろなところから手をはやして遊びながら食事をしていたら、また悪魔がやってきた。
悪魔は数10体いる。
さっきの悪魔もいるな。
「キャキャキャキャキャ!」
さっきの悪魔が俺の事を指さしながら何かを言う。
すると、1体の大柄な悪魔が近くの奴に何かを支持する。
あいつがボスなのか?
ボスらしき悪魔に何かを指示された悪魔が飛んできた。
俺の事をにらんでる。
「キキキキキキキ!」
叫びながら俺に殴りかかってきた。
おそらく馬鹿にした笑いをしているのだろう。
俺はそのパンチに手を添えて軌道をそらせ、がら空きの腹にパンチを繰り出す。
バコッ!と音がして悪魔は吹き飛んだ。
こういう不良漫画とかにありがちなキャラいいよな。
なんて思ってると、ボスが出てきた。
あれだな。
こいつを倒したら焦ったようにこいつがわめいて後ろの全員が襲ってくる。
っていう流れだな。
「キョォォォ!!!」
雄叫びを上げながら飛んでくる敵。
もちろん、かわしてカウンターを決める!
「キョォォォ!!」
吹き飛んだ敵は焦ったように声を上げる。
すると、俺の予想通りほかの奴が襲い掛かってきた。
まあ、全員痛めつけますけども。
いやぁ~。
しかし、この世界でこんなに面白いことを体験できるとはな。
面白いこともあるものだ。
「キョォォォォ!!」
「キャキャキャキャキャッ!」
悪魔たちが口々に何か言いながら帰って行った。
、、、ちょっとついて行ってみようかな?
俺は翼を全員に巻くように使う。
俺の翼の力の1つで、こうすることで姿を消すことができる。
これならだれにもばれずにあいつらを尾行できるな。
あんなに面白そうなものを逃すわけにはいかない。
「キョォォォ!!」
思っていたよりすぐに目的地に着いた。
かなり近くに悪魔たちの手段がいて、そこにさっきの奴らが入って行った。
しばらくその悪魔たちの言葉を聞いていたが、しばらく聞いていたら1体の強そうな悪魔が出てきて、
「お前ら1人にそれだけ行って負けるとか、ありえないぞ。この恥さらしどもが」