19.帰還(リベン→兵士)
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「それじゃあ、俺は帰らせてもらう。魔導書とか。ありがとな」
俺は帰ることにした。
魔法に関しては学べたからな。
後は、俺が勝手に練習するだけだ。
「あくまさん、ばいばい!」
「殺してくれて助かった」
「感謝するよ。報酬も大してあげれなかったしね」
3人とも俺にそれぞれ別れの言葉を告げた。
そして、最後の言葉が来た瞬間、俺は悪魔の世界に戻った。
俺は辺りを見渡す。
特に誰もいない。
いたら戦って殺すつもりだったが、いないなら死体でも食べようか。
そう思って下に降りていく。
そして、大きな口を開いた。
《とある兵士の視点》
俺は小さな町の兵士。
今回は、あまり評判の良くない借金取りが焼死体で見つかったということで、そいつの屋敷までやってきたのだ。
「何だこの死体は!?」
同僚が叫ぶ。
俺も叫びたいくらいだが、唇を噛んで我慢する。
目の前の死体は全身が真っ黒に焦げていた。
それ以外のの外傷は1つ。
顔に開いている大きな穴。
確実にこちらの方が死因だろう
だが、この炎の原因が分からない。
わざわざ頭を貫いたのに、さらに死体を焼くんだ?
犯人が何をしたかったのかわからない。
「えぇっと。先に体を焼いてから穴をあけたみたいですね」
後輩がそんなことを言い出す。
俺を含め、この部屋にいるすべての兵士の視線が後輩に向けられた。
全員がそう思った理由を求めてるみたいだな。
こんなにきれいに穴があけられるなら、わざわざ焼かなくてもよかったと思う。
「あ、その。そこら辺に飛び散っている血は、穴を開けた時に吹き飛んでいるものだと思うんですけど、炭が多いからそう思いました間違ってたら、、すみません」
後輩は下を向く。
まさかここまで注目されるとは思っていなかったのだろう。
完全に確認のつもりだったんだろう。
なら、俺は先輩として後輩の不安をぬぐわなければな。
「大丈夫だ。その理由を聞く限り、あっていると思う」
「しかし、ここまできれいに穴をあけられるとなると、犯人が限られそうだな。悪魔の可能性もあるが、契約で魂を失った者たちは聞いてないよな」
俺は確認をとる。
兵士の1人が俺に敬礼をして走って出て行った。
確認をしてくるという合図だ。
「確かに、この穴の形とか、悪魔の爪で刺されたっぽいですね」
後輩も俺の考えに同意嫌悪ようだ。
・・・。
しばらくして、確認に言った兵士が返ってきた。
だが、その表情は暗く、俺に首を横に振ってこたえた。
そのような情報はなかった、という事だろう。
そうなると、
「模倣犯。だろうな。」