終.決意
「それじゃあ、今言った所を攻撃して。まあ、適当に他の所を攻撃しても良いけど」
レオから、簡単に侵略者関係の説明を受け、俺たちは別れる。
ここからは別行動だ。
適当に破壊をしながら、さっき思いついたことを考えることにしよう。
魔眼は常にかつ勝手にして良いかな?
「うわぁぁ!!????」
「家がぁぁ!!???」
「火事だぁぁ!!」
俺は混乱する民たちを見ながら考える。
俺の考えが正しければ、俺の同僚を殺したのはレオだ。
そして、俺の会社は、侵略に関係していたことになる。
本当にそうだろうか?
俺の世界は基本的に平和だった。
異世界を侵略して解決しなければならない問題などなかったはず。
………いや。
ただ単に、一般市民が知らなかっただけなのだろうか?
世界が協力して情報を隠した、のか?
分からないな。
俺の同僚たちを信じないという気持ちもある。
だが、そうなると、同僚たちが殺された理由が分からない。
そして、殺した犯人も。
「ぐあああぁぁ!!!」
絶叫が響く。
俺は、常に響く悲鳴に、俺のしていることが正しいことなのか分からなくなる。
頭では分かっているんだ。
こうすれば他の多くの世界が救われることは。
だが、それでも、俺に見えているのは、その侵略者たちの世界のモノたちが虐殺される様だ。
やめてしまいたい。
社会を変えるなんて、諦めてしまいたくなる。
……本当にやめてしまって良いのだろうか?
俺は確かに、虐殺をしている。
それに、侵略者たちが侵略をする理由は、自分たちを守るためだ。
なら、俺は俺の守りたい者のために戦えば良いのではないだろうか?
俺は、悪魔になってできた仲間や、今まで復讐に協力したモノたちを救いたい。
だからこそ!俺は、
俺は、世界を滅ぼしてみせよう。
そう決めた時には、辺りが更地になっていた。
せっかく教えて貰った、天の極意『混圧』を使う機会もなかった。
まあ、次に使えば良いだろう。
俺の戦いは、きっと終わることはないだろうから。
これで、この話は終わりです。
もしリベンの今後を少し知りたいと思うなら、作者が書いている作品でリベンが出てくるモノに、
「植物に転生したら勇者に踏まれたのでやり返したい」
というモノがあります。
また、レオに興味がある方は、
「悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~」
に、レオの思想を作った、レオの師匠と言える存在が出てくる(予定)なので、そちらもお勧めです。
それでは最後に、ここまで読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
またどこかでお目にかかれるよう、これからも執筆を頑張っていきます。