187.混圧
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「それじゃあ、混圧の原理を説明していくね」
レオによる解説が始まった。
俺は乱れていた意識を、レオの方に集中させる。
魔法のことを考えるのはまた今度にしよう。
今は.目の前のことに集中だ!
その後、数時間で練習は終わった。
前回と同じくらい時間が掛かったな。
「天の極意『混圧』」
俺は、全身に力を込める。
すると、辺りの魔力が俺に酔余知られてきた。
そして、俺を押しつぶすような感覚が出るほど圧が加わったところで、
「はぁぁぁ!!!」
放出する。
一気に俺の周りから魔力や空気が放出される。
そして、その放出されたモノが、地面を押し、小谷の木々や水を押しのけ、俺の周りからモノを弾き飛ばす。
ただ、レオはそよ風を受けている感じだがな。
「うん。成功だね」
レオが笑みを浮かべながら言ってくる。
この技は、レノの話によると、集団と戦うときに使う技らしい。
ためる時間がある分、相手へのダメージは絶大だ。
上空から地面の敵に向かって使うと、敵が押しつぶされたりして使いやすいらしい。
「さて、それでなんだけどさぁ」
俺が新たな技を数度試して、体になじませていると、レオが話しかけてきた。
そのはなしは、契約に関する話で、
「僕と一緒に、侵略者を殺しに行かない?」
そう提案してきた。
普段から侵略者は倒しているだろ、とは思ったが、どうやら少し違うらしい。
なんでも、侵略者を送り出している世界に殴り込みをかけるつもりなんだとか。
そいつらを殺せば、他の多くの世界が救われると言われたので、俺は協力することにした。
「それじゃあ、また召喚するか、準備をしてて」
レオの言葉に、俺は黙って頷く。
俺はレオに言われたとおり、すぐに帰還した。
すると、すぐにまたからだが光だし、
「よし。来たね」
レオに召喚された。
レオは片手に銃らしきモノを持っている。
銃か。
今までファンタジーな世界を見てきていたせいで、すっかりその存在を忘れていたな。
明日、20時に投稿する分が最終回です。