186.2つ目の極意
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「さて、それじゃ、新しい極意を教えろってことだったね」
俺に確認をとってくる。
「ああ。その通りだ」
新しい極意楽しみだな。
確実に100人は殺したが、流石に1万人は殺せていない。
だから、教わるのはこの間と同じ点の極意になるだろうな。
重魔と同じように、使える技を教えて欲しい。
「じゃあ、早速教えちゃおう。今回リベンが殺したのは、367人だから、365人分で、天の極意だね」
俺の考えたとおりだな。
「教える天の極意をみせよう」
レオはそう言って、剣を鞘に収める。
そして、両手の拳を握りしめた。
全身にも力を入れ始め、魔力がレオの周囲に集まってきた。
俺も吸い寄せられそうなんだが。
「はっ!」
レオが気合いを発した。
直後、
グオッ!と、強風が俺を襲った。
俺の体は逆らうこともできずに吹き飛ばされる。
「うおおおぉぉぉ!!????」
かなり遠くまで吹き飛ばされる。
一体どこまで吹き飛ばされるのだろうか?
そう思ったとき、突然景色が切り替わった。
移動し続ける景色が止まり、俺の目にはレオの姿が。
「え?」
なぜレオがここに。
「おどろいた?吹き飛ばしたのが、今から教える天の極意『混圧』だよ」
レオがそう言って、吹き飛ばした方を解説してくる。
いやいや。
俺としては、俺を一瞬で手元に戻した方法を知りたいんだが。
そっちの方が気になるのだが!
「転移させたのは、魔法の力だよ。別に極意じゃないから」
俺がどうやって手元まで引き戻したのか尋ねると、レオはどうでも良さそうに言う。
魔法かぁ。
やはり、俺に足りないのは魔法だよな。
未だに魔法は使おうとすると爆発するし。
悪魔の世界に戻ったら、また魔力操作の練習をするか。