185.変わりすぎ
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「なんで最高幹部が全員そろってるんですか!?」
案内してくれた悪魔が、アワアワしている。
おもしろいな。
俺がボスだって伝えたら、顎でも抜けるのだろうか?
「シャバス。頼まれてた金属はどうにかためてきたぞ」
俺は羽の裏から大量の金属を取り出す。
「思ったより多いな。……というか、硬貨じゃないじゃないか」
シャバスが目を細くする。
そういえば、宝珠を硬貨にすれば、金属が貰えるとか言う話はしたな。
ただ、金属持ってきたんだから文句はないだろうに。
「硬貨もあるぞ。そっちの方が良かったのか?」
俺は適当に幾つかの硬貨を差し出す。
全く金を持ってないというわけでもないしな。
適当に殺した盗賊とかから、金を奪ったりはした。
だから、ある程度の金は奪ってるぞ。
「よし!それじゃあ、俺はコレを加工するように言ってくる」
シャバスはそう言って去って行った。
「リベンはこれからどうする?」
ギレが予定を尋ねてくる。
どうやら部下たちが色々と作ったらしい。
それの視察とかもしたいのだが、
「ちょっと用事があるから、後で視察させて貰う」
俺はそう言って、その場を去った。
レオから召喚される予定だからな。
視察中に召喚されても困るし。
視察はゆっくりやりたい。
しばらくうろついて、悪魔を殺したり、死体を食べたりしてると、体が発光した。
そして、
「やっほぉ。お疲れ。リベン」
俺の目の前には、真っ赤な鎧を着たレオが。
この赤いの、全部血だな。
しかも、まだ着いたばかりな感じがする。
「お前も、大変なんだな」
「何を当たり前のことを言ってるの?」
俺が心配していってやったのに、返答はかなり冷たいものだった。