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183.久しぶりの帰還

悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~

もお願いします。

俺はレーナからの報酬をありがたく頂戴し、古代遺跡へと飛んだ。

そして、軽く知識の交換を行う。

もちろん、古代の技術が今はほとんど使えないモノばかりであったことを伝えて、向こうから大目に情報を引き出しておいた。


『まさか、世界がここまで変化しているとは』

古代の遺産が悔しそうな声をこぼす。


俺はそれに、


「まあ、そういうこともあるさ。今度からは調査も念入りに行っておくんだな」

と、優しめに声をかけてやった。


本来であれば、使える知識の幾つかも使えないと言って、さらに知識を掘り出すこともできたのだが、流石にかわいそうだったのでやらなかった。

俺は情報交換を行った古代の遺跡に別れを告げ、悪魔の世界へと戻る。


体が淡い光に包まれ、視界が白で埋め尽くされたところで、俺は元の世界に戻った。

まずは、レオに召喚の請求をしておく。

新たな極意を教わりたいからな。


「見かけない顔だな。誰の部下だ?」

俺が色々していると、俺の部下らしいヤツが声をかけてきた。


相手が味方かどうか分かる機能があるのだが、部下か上司は分からない。

そのため、目の前のヤツは、見覚えのない俺を新しい仲間だと勘違いしたのだろう。

ついでに推測すると、入ってきたばかりだから、自分の方が上だとも思っているんだろうな。


「内緒だ。………シャバスの居場所を知っているか?」

俺の最初の部下の居場所を聞いておく。


金属を届けれなけば行けないから。

戦力強化はできるだけ早めに行いたい。


「シャバス様?シャバス様は、面会が大変だぞ。とりあえず、上のヤツに合わせてやるから付いてこい」

そう言って、目の前の部下は飛んでいく。


俺も適切な距離でついて行く。

俺はそうしながら、目の前の悪魔の観察をした。


まず、俺を誘導していることから考えて、悪くない性格だ。

そして、飛ぶときも俺の方をチラチラ見ながら飛んでいる。

遅れていないか気遣っているんだろう。


人に優しくできる、良い性格だな。

このまま、変わらずに頑張って欲しい。


「おい!着いたぜ!」

目の前の悪魔がそう言って、空中で静止する。


「ん?何のようだ?」

確か、ウユリ(2番目の部下)の部下の末席だったヤツがこちらに振り向いた。


そして、固まる。

俺の顔をきちんと覚えていたようだな。

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