181.会議室
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「王よ!侵略を致しましょう!」
「そうです!まずは聖域を複合魔法などで破壊して、奴らの技術を奪って、その技術も使って他の国と戦えば良いのです!!」
俺は現在、王都貴族たちの会議室に来ていた。
会議室では、絶賛会議中。
色々と聞けて、嬉しい限りである。
「落ち着け。今王宮内が混乱しておるのだぞ。ここで兵士を外に出してしまえば、どこからか良からぬヤツが入り込むのはは明らか」
え?
それは、俺のことを言っているのか?
良からぬヤツって、俺のこと?
「そうは言いましても、成果を見せなければ、この混乱は収まりませんぞ。今のうちに結果を見せて国民にアピールすれば、暴動などは起こらないはずです」
暴動?
何か不祥事でも起こしたのか?
というか、俺が思っていたより、こいつらはまともだな。
なんか、地下の奴らを支配してた国王みたいなのを予想していたんだが。
どちらかと言えば、優秀じゃないか?
国民感情とかも理解できてるみたいだし。
「しかし、内政をおろそかにするわけには」
「いやいや、ここで国民の支持を」
その後も議論は続いた。
良いネタを持って帰れるぞぉ。
きっと、結果に満足したレーナが報酬を大量にくれるはずだ!
……まぁ。そんなに金属を貰っても、今度は使い道がなくなってしまうんだが。
「……では、聖域を最初に攻めると言うことで良いな?」
「「「はっ!」」
まとまった。
かなり長かったが、かなり練られた作戦ができあがったぞ。
これは、俺がこの情報をレーナに伝えるだけでは、レーナが勝てない可能性があるな。
レーナの頭脳が大切になる。
では、せっかく分かったことだし、帰るか。
情報は鮮度が大切だからな。
1日違うだけで、情報の価値とは大きく変わるモノだ。
俺は城から抜け出し、行きと同じように地下を通って帰る。
上手く馬で抜けられれば、後は飛ぶだけだから簡単だな。
1日も掛からずに帰ることができた。
「おかえり。どうだったかしら?」