179.本格潜入
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「ここか」
俺の目に映るのは、たくさんの魂。
俺は古代の遺跡を進んで、王城の下までやっきた。
ここから、どうやって追うとかの話を聞くかが難題だな。
まずは、人がいないところに行こう。
俺は地面を通り抜けながら、人気のない場所に映る。
その場所は、
「……グロいな」
俺は目を覆いたくなる。
部屋にあったのは、大量の死体。
かなり昔からおいてある死体もあるようで、腐食した死体も大量に。
ここは、死体を置く部屋のようだな。
とりあえず、この国に死体安置所がないのは分かった。
もっと保存技術を高めてほしい。
レーナに提案してみよう。
「………ぁ、」
「……ぉ、…ぁ」
隣から話し声が聞こえる。
聞き耳を立てよう。
俺は、隣の部屋に出てしまわないように注意しつつも、隣の部屋の会話を盗み聞きできるようにする。
「だが、3国の連合を組まれたら、我が国は負けるぞ」
「大丈夫だ。3国は離れているし、手を結ぶことはないはずだ。それに、お互いが認識しないようにもしてある」
何やら面白そうな話をしてるな。
こいつら、聖域意外とも争っているのか。
そして、その所々で手を組まれると面倒だと。
まあ、聖域をつぶせない理由は分かったな。
他のところとも戦争をしているため、聖域にさける兵力が少ないわけだ。
となると、聖域側としては、他の国と停戦されると困るわけだな。
「そういえば、戦地で上空から人が降ってきたとかいう連絡を受けたんだが」
「ん。それは、俺も聞いたな。なんでも、王族や貴族の方々とよく似た者たちが落ちてきたとか」
…え?
それってもしかして、俺が投げ捨てた死体の話か?
あの死体、戦地に落ちたのかぁ。
死体の下敷きになったやつもいそうだな。
安らかに眠ってくれ。
必要な犠牲だったのさ。
……次からは気を付けようと思う。