17.魔導書
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俺の手の刺青が熱くなる。
これが契約が完了したときの合図なのだろうか?
そう思いながら、入れ墨に触れる。
《契約》
《・シャバスの従属》《・アーライとの契約》
契約が増えている。
おそらく、どちらかがアーライという名前なんだろうな。
「え、え?そ、そんな報酬でいいのか?殺害の契約は魂2つ以上って話じゃ」
男が慌てる。
この男、かなり長い時間終わててルナ。
普段は刺激的な出来事は、、あるな。
娘が連れ去られてるんだから、刺激的じゃすまされないよな。
「まあ、あんたがそれでいいならいいんだけど」
女がそう呟く。
まあ、死なずに済むなら別に悪くはないだろう。
「それじゃあ、殺してくるが、その前にちょっと読ませてもらっていいか?5分後にはいくから」
俺はそう問う。
魔法が使えるようになりたいという俺の欲求が抑えきれない。
どうせなら今回の殺しでも使いたいな。
「え?うぅん。5分後ならいいか。まあ、残っても殺してから好きなだけ読んでくれて構わないから」
そういう男。
俺は本と奪うようにつかみ取り、しっかりと読み込む。
ふむふむ。
なるほどファイアボールにウォータースラッシュ。
これはまた面白そうなものが、、、、。
なんて思いっていたら5分はあっという間に過ぎてしまった。
俺は早く殺してまた読もうと外に出る。
「フフフフッ!今日もたくさんお金が貯ったなぁ」
そんなことをつぶやきながら札束を数える豚を発見した。
豚とは言ったものの、丸々と肥えただけの人だがな。
俺に違いは分からんが。
飛べない人もただの豚ってことだ。
俺はそう考えながらも、豚の後ろに回る。
幸い部屋には1人だけのようなので、魔法を試してみるか、
「『ファイアボール』」
俺は炎の魔法で最も一般的と言われる魔法を使った。
だが、一般的という言葉とは裏腹に、
ボォォォンッ!
と、大爆発が起こる。
だが、豚はしぶとかった。
その体についた脂肪が爆発から体を守ったようで、生き絶え絶えではあるが生きていた。
そして、俺の姿を見るや否や、大きく口を開いた。
悪魔だと騒ぐつもりだろう。
ブサッ!
そうはさせないと俺は頭を突き刺した。