165.魂パクパク
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「んっい!そこにも浮いてる」
俺は浮いてくる魂を食べていく。
船を沈めたり、燃やしたりしたのまでは良かった。
だが、後処理として魂を食べるのに時間が掛かる。
水中に魂があって、泳ぎ回らなきゃ行けない。
コレが、面倒だ。
もっと一カ所に集まって欲しいんだが。
こんなに散らばると、見逃す可能性もあるしな。
「あっ!こんなところに宝が!貰っていこう!」
沈んでいる船に、貴重品らしきモノを見つけたので、拾っておく。
金属類が多かったが、水につかっていたのでさびてしまっていないだろうか?
まあ、表面を削れば大丈夫だろう。
………たぶん。
「ん?」
俺の目に多くの魂が映る。
俺の上を通り過ぎようとしているな。
ちょっと上がって確認してみると、やはり船だった。
補充が来たみたいだな。
今度は下から攻撃してやろう。
俺は辺りに落ちていた、船の残骸の一部を持ち、上の船に突撃する!
ドンッ!
重い音がして、下の木がきしむ。
これだけじゃ壊れないか。
だが、衝撃で問題が起こったらしい。
数人が死んでるぞ。
もしや、鉛の球が転がって、それに潰されたりとかしたのだろうか?
さて、今度は別の方法でやってみよう。
今度は、地下の奴らが使っていた技術を試してみる。
あいつらは、攻撃が当たる瞬間に、接触する場所から魔力を放出していた。
それを真似して、
「はっ!」
俺は拳を突き出す。
ドンッ!
少しタイミングがずれ、軽く揺らす程度にとどまってしまった。
もう少し練習が必要そうだ。
「ほっ!はっ!ていっ!」
ガンッガンッ!ドンッ!
以外と難しいな。
もっと練習しないと。




