160.反撃のできる敵
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「はぁぁ!!!!」
敵の男は、シッカリとした足取りで俺に斬りかかってくる。
俺は、重魔を使って死体を飛ばす。
横向きに強い重力をかけてやれば、人間砲弾の完成だ。
因みに、重魔はこの侵略者をだますときにも使ったぞ。
俺は重魔で死体を操り、その中に隠れていたのだ。
だから、敵は俺を人間だと勘違いして油断すると思っていたのだが……。
まあ、油断はしてくれたけどな。
油断はしたが、俺の奇襲では仕留めきれなかった。
俺の火力不足が原因だ。
レオに新しい技を教えて貰って、もっと強くならないと。
「くっ!だぁぁ!!!」
敵の剣から、炎の斬撃が飛んできた。
凄いな。
俺の魔眼の中で魔法を使いやがった。
ちょっと面倒だし、軽く魔眼以外の攻撃もやっておこう。
天の極意『重魔』!
「ぬおぉぉ!!???」
俺は重魔を使って、敵の足を切断した。
切断の仕方は、首を飛ばすときと同じだ。
足を失った敵は、走って俺を追うことができないため、魔法を使うしか攻撃手段がなくなる。
まあ、極意みたいなモノを知っている可能性があるから油断はできないが。
「くっ!この程度で負けはせぬ!」
敵は手を地面についた。
すると、地面からズズズッ!と現れるモノが。
「「「カカカッ!」」」
骨を打ち合わせ、独特な音が響く。
こいつらは、スケルトンというヤツだな。
だが、俺の魔眼に掛かれば、
ガラガラガラガラツ!
一瞬にして、ただの骨へと変わるスケルトンたち。
この程度俺にはただの餌にしか鳴らないな。
小さいが魂を持っているため、俺は大量の魂を頬張る。
何だろう。
こういう小さい魂を大量に口に含むと、イクラ食べてるみたいだな。
「カカッ!」
後ろから鳴る骨の音とともに、俺は切り裂かれた。




