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16.初めての契約

「そうだな。いきなり契約しろって言われても困、、、えぇぇ!!???しゃべったぁぁ!!???」

男が俺の発言に同意するように首を縦に振っていたが、突然それを止めて騒ぎ出した。


俺がしゃべることに驚いているようだ。

まあ、俺が会った悪魔でしゃべれるのは3体しかいないから、もしかしたら話の出来る悪魔というのは珍しいのかもな。

まあ、でも今はそんなことより早く契約の内容を知りたいな。

報酬が最高にいいものじゃない限り、俺は断るつもりだ。

今、俺は人間界で活動する事より、強くなることの方が大事だからな。


「しゃべる悪魔が下級悪魔ねぇ。、、、まあいいわ。私が契約の内容について説明する」

女がそう言った。


契約の内容はこんな感じ。


俺にやってほしいこと。

・とある借金取りの暗殺


報酬

・殺す奴の魂、そして、この2人のどちらかの魂

(もし足りなければ2人でも構わないといっている)


どうやら、2人とも借金をしているらしく、借金取りから法外な利子を払えと言われて脅されているらしい。

そして、払えないと言ったら借金取りに娘をとられていったそうだ。

全力で抵抗したが、強力な護衛たちにやられてしまったと悔しそうに話していた。

娘の救出はどうするかと聞いたら、そこは自分たちで何とかするとのことらしい。

どうやら、仲間が2人以外にもいるようだ。


さて、俺がこの依頼を受けるかどうかだが、、、

正直に言って報酬にあまり興味はない。

人間の魂を悪魔が欲しがるとかはよく聞くけど、俺は別に欲しくない。

だが、俺はやっていいと思っている。

なぜって?

この人たちの目的が復讐だからだ。

すでに抗議に言った仲間が殺されているらしく、その人たちのかたき討ちの意味もあると言っていた。

俺は社会への復讐ができずに死んでしまった。

だから、その悔しさも知っているし、この人たちの苦しみも状況は違うがなんとなく分かる。

社会を変えるためには、そんな法外な利子をつける借金取りなんていらないしな。

殺していいだろう。


「、、ふむ。その依頼、受けよう。だが、お前たちの命は必要ない」

俺はそういう。

復讐という志を持った、ある意味同士であるこいつらを殺したくはない。

殺す奴の命だけでいい。

そう言おうと思ったところで、俺の目にあるものが映った。


「だが、俺にあれを読ませてくれないか?」

俺はその気になるものを指さしてそう言った。

俺の気になるもの。

それは、


「それって、この魔導書の事か?別に、構わないが、」

男が俺の気になる本を手に取ってそういう。

それだよ。それ!魔法が使えたら、悪魔たちにも使える新たな攻撃手段となりえるからな。


「じゃあ、契約成立だ!」

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