159.侵略者の下の上
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
パクッ!
俺の口の中に入る侵略者の魂。
それを、俺はシッカリとかみ砕く。
「ふぅ。コレで最後か」
俺はそう呟いて、目の前の死体の山を見つめる。
この宝物庫、異様に侵略者が来るのだ。
合わせて50人はいたぞ。
まあ、美味いものが食べられてるから俺としては文句はないが。
なんて思ってたら、また魂が視界に映る。
………嫌な予感がするな。
今回の魂、今までの奴らとはサイズが違うぞ。
一応レオに連絡しておくか。
俺じゃ倒せないかもしれないし。
「何者だ?」
通路の途中まで来ていた侵略者が、俺に気づいたらしい。
強いヤツは面倒だな。
なぜか俺の位置を見破りやがる。
まあ、魂が見える俺が言えたことではないかも知れないが。
「おい!いるのは分かってるぞ!出てこい!」
さて、どうしようか。
……ん!
そうだ!
良いことを思いついたぞ。
「ん?誰だ?おまえ」
その問いかけに、俺は軽く手を振って応える。
男は不審そうにしながらもこちらに寄ってくる。
1歩、1歩と近づいてきて、
……もらったぁぁ!!!
「っ!?」
カキンッ!
金属がぶつかる音。
俺の繰り出した剣は、あっさり弾かれてしまった。
俺はそれだけで攻撃をやめない、
操っていた体から抜けだし、魔眼を発動する。
敵の男は突然のことに対応できず、
「ぬっ!?魔力が!」
きつそうな顔をして、膝をついた。
……嘘だろ。
コレで倒れないってことは、反撃しようと思えばできるのか?




