151.まずは、ワンキル
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
「うぐ、あぁ!」
「ぐぐ、がぁ!」
苦しむ侵略者達。
こいつらはかなりしぶといぞ。
すでにこいつらの仲間は魂ごと初期してやったのだが、それでもこいつらは魂を出さない。
今まで通り魔力吸収の魔眼だけだったら、きつかったかもしれない。
俺が今回、魔力吸収と一緒に使っている魔眼。
それが、魔力散乱の魔眼。
視界に入った魔力を乱すことができる。
乱すと言ってもよく分からないかも知れない。
簡単に説明するなら、体の中の細かい粒子が暴れると言うことだ。
不快感が半端ないだけではすまされない。
死んだ敵は、全身から血を出して死んでいる。
眼球が飛び出してるヤツもいるな。
「あっ!」
そう叫ぶと同時に、幼い少女の魂が抜けた。
よし。
1人脱落だな。
それじゃあ、いただきます。
ガブッ。
「うん。うまい」
やはり、侵略者達の魂は美味いな。
速くもう1つも食べたくなってみてみると、睨まれた。
すると、その女の目に魔力が集まっていく。
が、すぐに霧散した。
魔力散乱の魔眼の効果だな。
持っていて良かった。
質の目に遭う待っていた魔力の効果が発動していたら、絶対に俺死んでいたと思う。
しかし、コイツはかなり強いみたいだな。
まだ死なないのもそうだが、魔力散乱と魔力吸収を同時に使う中でも、数秒とは言え魔力を集めることに成功したわけだからな。
きっと、魂はとても美味なんだろう。
「あっ。そうだ。………ガアアアァァァァ!!!!!!」
俺は全力で叫ぶ。
一応森の中だし、町に届くことはないだろう。
さて、なぜ叫んだかだが、理由は目の前の女が教えてくれるぞ。
「……スゥー。クゥ-」
静かに寝息を立てて眠る女。




