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137.ご対面

男を驚かせてからは、特に何もなく進んだ。

何もないところで大声を上げた男が、他の部屋に居る奴らに変な目で見られてたのは面白かったぞ。


「ソンチョウ。娘たちが言っていたとおりでした」

見回りの男は、村長の前に行くとそう言った。


「ん?娘たちというと、悪魔の話か?」

村長が思い出したように言う。


声に馬鹿にするような含みがあるから、信じていないんだろうな。

コイツも驚かしてやるか。

タイミングを計るぞ。


「まあ、見た方が速いでしょう。悪魔。出てきてくれ」

男に出てくるよう指示されてしまった。


せっかく驚かせるつもりだったのに。

仕方ない。

インパクトは薄いかも知れないが、


「初めまして。ソンチョウ殿」

俺は、ポンとソンチョウの肩に手を置く。


「びぇぇ!!???」

突然後ろから駆けられた声にソンチョウは驚き、飛び跳ねた。


うん。

思ってたより驚いてくれたな。

俺としては満足だ。


「どうした?虫でも踏んだか?」

わざとらしく俺は首をかしげる。


「ほ、本当に悪魔なのか?」

ソンチョウが俺の質問(という名の煽り)には答えず、逆に質問してきた。


その質問に、俺は黙って首を縦に振る。

嘘をつく必要も無いしな。

ここで嘘をつくとややこしくなる。


「そ、そうか。まあ、ここで立ち話も何だし、部屋で話すとしよう」

そう言って、ソンチョウは奥の扉を開け、進んでいく。


俺とみまわりの男は、黙ってそれについて行った。

その先にあったのは。素朴な部屋。

少女たちが居た部屋よりはかなりましだな。


「ここは、儂の部屋じゃ。まあ、その辺に座ってくれ」

村長がそう言って、ソファーらしきモノを指さす。


だが、残念ながら俺が座ることはできない。

なぜなら、翼があるからだ!

モノに触れられる状態にすると、翼が邪魔になるのだ!


「あっ!すまん」

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