134.作戦会議
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もお願いします。
俺は王たちの会議を盗み聞きした後、1度地下に戻ることにした。
見張りの横を通り抜ければ、すぐに戻れる。
ほら、もう、
「あっ!悪魔だぁ!」
戻ってこれた。
悪魔の力というのは、やはり凄いモノだな。
人間よりも圧倒的にスペックが高い。
とくに、肉体がないと言うことが強い。
「元気だったか?」
「うん!元気だよ!」
「元気だよ。あと、ソンチョウにはちゃんと伝えておいたから」
2人からそれぞれの答えが返ってくる。
そして、俺の計画が進められることが分かった。
2人目の少女はとても落ち着いてるな。
落ち着いていて、仕事ができる。
悪魔だったら部下にしたかった。
「そうか。ちゃんと伝えてくれたんだな。他のヤツにいってないよな?」
一応確認しておく。
「う、うん!つ、つつつ、伝えてないよ!」
……。
何だろうか。
嫌な予感がする」
「…………」
俺が2人目の少女に目を向けると、視線をそらされてしまった。
ああ。
他のヤツにいってしまったんだな。
なんと言うことだ。
「誰に言ったんだ?」
責めることはせず、詳しいことを聞くことにする。
責めたって、過去が変わることはない。
責めるのは相手が反省しているときだ。
少女2人は申し訳なさそうな顔をしているし、きっと反省しているだろう。
「えぇっと。お父さんに言っちゃった」
お父さん?
「お父さんって、お前のか?」
1人目の少女に問う。
少女たちの親か。
どんな奴だ?