131.お前の下だぁ!
「ヤツは明日、魔物実験場に行くらしい。そこを狙うぞ」
国王暗殺だそうだ。
面白そう。
ただ、こいつらの言っている魔物実験場って、少女たちの居るところの話だよな?
見張りの兵士たちもそう勘違いしてたし。
あそこで騒動を起こされると面倒なんだがな。
面白そうではあるが、邪魔した方が良いだろうか?
まあ、もう少しシッカリ作戦を訊いてから判断するとしよう。
「作戦は?」
「それをこれから話し合って決めるんだ。何か意見はあるか?」
魂を見た限り、この辺りに居るのは6名。
6名で暗殺するつもりだろうか?
それとも、部下が他にいるとか?
「俺は正面から突撃すれば良いと思うぜ。どうせ、ここの兵士なんてザコだろ」
うわぁ。
なめ腐ってるヤツがいるな。
「まあ、気持ちは分かるが落ち着け。俺たちにとってザコだとしても、部下たちにとっては強敵だ」
落ち着けるように誰かがしゃべる。
なるほど。
部下がいるのか。
それなら暗殺をするというのも納得だな。
「部下もこれから鍛えていけば、かなりの戦力になる。方針上、あまり減らしたくはない。
さっき意見を出すように促していたヤツが言う。
もしかして、コイツがボスなのだろうか?
司会とかしているし、そこそこ偉い立場な気がするんだが。
「なら、爆発物と魔法をぶち込むってのはどうだ?」
別のヤツが意見を出した。
「ああ。あそこは部下に調べさせたところ、階段の1段が異様に高いらしい。だから、階段を降りているときに奇襲できれば、こちらの被害は抑えられるかも知れないな。階段が高ければ、急いで逃げるというのも難しいだろうし」
良いアイディアだな。
俺としては少女たちを外に逃がさないと行けないわけだから、コレをされた場合の対策を考えておかなければ。
かなり難しいが、頑張らないと。
「よし!じゃあ、攻撃の順番は、まず爆発物を投げ入れて、そこから炎魔法、雷魔法、水魔法。の順番で良いか?」
「それでいいだろう。決まりだな。それでは総員、明日までに備えておいてく入れ!」
「「「了解!」」」




