123.縛られた望み
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
もよろしくお願いします。
「俺が手伝う事か。その前に聞きたいんだが、お前たちはどうしたいんだ?」
これを聞かなきゃだめだよな。
無理矢理難民として連れていくわけにもいかないし。
外に行きたいとは限らないよな。
どれだけつらい状況でも、変化を望むとは限らない。
「「私たちが、したいこと?」」
2人がそろって首をかしげる。
この様子だと、そんなことは考えたこともなさそうだな。
生まれた時からひどい扱いを受けてきたんだろう。
奴隷的なものだろうか?
「この状態から解放されたい、とか」
さりげなく聞いてみる。
ただ、この子たちはその生活以外を知らないだろう。
どう伝えれば彼女たちを誘導できるだろうか?
考えつかないな。
「この状態から、抜け出す?」
少女の1人が首を傾げた。
「どういう意味?」
そう言って、もう一方の少女が訪ねてくる。
ここでの俺がすべきことは、少女たちに他の場所の事を伝えることだな。
どこの事を話そうか。
聖域の事を話すとあからさますぎるし。
「ここは、大陸の地下にある場所なのはわかるか?」
まず、疑問形で聞くことで信ぴょう性を高める。
質問しているように見せかけて、相手に情報を与えるのだ。
こういうことを知っておくのは大事だぞ。
相手に情報を与えずに質問するkともできるようになるしな。
「「大陸?」」
何それ?と言いたげな表情である。
これは、教えなければならないことが多そうだな。
俺はあまり人にものを教えるのが得意では荷田が、、、。
仕方ないか。
「お前たちに知識を与えよう。まずは、用語の解説からだな」
俺は教育を始めた。
その教育はかなり長い時間続く。
かのように思われたが、
「ん。誰か来たな」




