表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/189

12.消耗戦

「殺さない」

「俺たちは仲間だからな」

敵がそんなことをいう。

仲間ねぇ。


(・・・。へ?)

(な、仲間ぁ!?)

俺は驚きを隠しきれない。

俺が知る限りこいつらは、見たヤツ全員を敵だと認識すると思っていたんだが。

どうやらそうじゃないみたいだ。

この赤と青の悪魔が特殊だと思っていたが、この闇から出てきたヤツも特殊なのだろうか?

それとも、案外普通のことなのか?


「貴様は、、、リベル、というのか」

「リベル、確かに貴様は強い。私1人では勝てないだろう。だが、こちらは3人!下級悪魔が上級悪魔3人を相手に勝てると思うなぁぁ!!!!」

闇から出てきた悪魔が怒鳴る。

俺は身構える。訳でもなく、どちらかと言えば、敵が言っている発言の方に興味があった。


(リベル。聞き覚えはないが、俺の名前だと思うな。なぜだろう?内側から肯定する感情があふれている気がする)

(それに、下級悪魔やら、上級悪魔やら言っているが、やはり俺たちは悪魔なのか。俺は、人間をやめちまったんだな)

俺は自分の名前と、自分の種族を理解した。

それで俺は完全に吹っ切れた。

俺は、人間としての自分にすがっていた。

敵だからと言って殺すのは良くないんじゃないか?

俺はそう思うところもあった。

だが、俺はもう人間じゃない。人間の法律なんて適用されない悪魔なのだ。

なら悪魔らしく、


「殺してやるよぉ!!」

俺はそう怒鳴る。


そして、目の前の闇から出てきた悪魔を腕3本使って殴り飛ばす。

敵をかなり遠くまで殴り飛ばすことに成功した。

だが、反撃も食らってしまった。

ヤツの尻尾が頭に直撃したのだ。

脳に影響が出たのか、視界がゆがむ。

その時、狙っていたのか黒い光線のようなモノが飛んできた。

だが、これはさっきも見たので避けられる。

俺は反撃としてトゲを飛ばした。

だが、こちらもあっさりと避けられる


「ちっ!」

俺は舌打ちする。


そして、気づいた。

これは情報戦なんだと。

知っている攻撃なら避けれるし、避けられてしまう。

いかに相手の知らない攻撃を出すか。

それが、この戦いに勝利するポイントだと。


「はぁぁ!!」

それに気づいた俺は、作戦を立てる。

いかに相手が知らない攻撃を、知っている技に混ぜながら出すか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ