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113.聖域という場所

悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~

もお願いします。

「まず、この場所なんだけど、聖域という場所なの。簡単に言うと、神が作った土地ね。それで、私は元々他の世界にいたんだけど、神からこの聖域の管理をするように頼まれて今の状況よ。立場としては領主みたいなモノなんだけど、国に属しているわけではないから、国王に近いかも知れないわ」


気になる単語が出てきた。

神だと?

神が存在するのか!?


「神とはどんな存在なんだ?」

俺は神が気になって質問してしまう。


「神は私もよく分かってないわ。でも、とりあえず、世界を行き来することができて、私に凄い能力を沢山与えられるレベルの存在だって事は分かるわ。さっき説明した私の能力は、全て神から貰ったモノよ」


世界を渡ることができて、力を与えることができる。

まるで、レオみたいだな。

、、、まさか、レオが神と名乗って力を与えた?


「それじゃあ、話を元に戻すわね。私がこの聖域の管理を任された理由なんだけど。私が前の世界で少子化のデモを行っていたからよ。少子化対策のためにどうして欲しいのかって言うことを叫んでいたら、神が私を少子化対策のプロだと勘違いしちゃったみたいで。それで、少子化状態になっていたこの聖域を立て直してくれ!って、泣きついて来たわけよ」


迷惑な神がいたモノだな。

戦争反対!ってデモを起こしてたら、平和にするプロと間違われて戦地に送られたようなモノだろ?

失敗するのが目に見えてる。

そんなバカなことをするなら、レオではないな。


「で、私も仕方ないから少子化対策のために幾つかプランを考えたわけ。まずは、安心して子供を産めるようにするために聖域内の治安向上をしたわ。警備を確保したモンスターにさせたりして、犯罪件数を低下させ、暗殺者ギルドなんてモノがあったから潰し、色々やったわ。で、それだけだとどうしても時間が掛かるから、難民を受け入れようと思ったの」


難民を受け入れる?

明らかに治安低下につながりそうだが。

矛盾しているような気がするぞ。


「難民を受け入れて、犯罪を起こすようなら聖域外へ追放。何もしない人を残すだけでも、かなりの数は残せると思うのよね」


確かに良い考えかも知れないな。

どれだけのモンスターが味方にいるのかは分からないが、大量の警備による監視があれば犯罪発生から即座の解決ができるだろう。

だが、


「犯罪者を国外追放しまくってたら、周りの国への被害が出るんじゃないか?」

ちゃんと周りの国へも目を向けないとダメだろ。


「そこら辺も考えてあるわ。国外って言っても、この辺りにはいろいろな国があるのよ。もちろん、聖域に戦争をけしかけてくる国とか、ね」


そう言って、女は悪い笑みを浮かべた。

なるほど。

荒くれ者は敵対国へ押しつける訳か。


だが、敵対国で殺されたりとかしないだろうか?

ちょっと万引きしただけで国外追放されて殺されるとか、少しひどすぎる気がするんだが。


「敵対国には、いざというときに攻め込めるよう、転移の魔法陣があるのよ。そこに犯罪者たちは飛ばしてるわ。最近は戸籍表が消えたとか言ってたから、ちょうど良いのよね」

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