110.襲う理由
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
も、よろしくお願いします。
「本当にごめんなさい!」
土下座に近い姿勢で謝る女。
俺に攻撃しないと言うことだったので、一応重魔は解いてある。
まあ、いつでも使えるようにはしているがな。
俺を羽交い締めにしたヤツはどこかに行ってしまった。
仲間を連れてくるならそれはそれで対応するがな。
こいつら程度なら数十人いても対応できるだろう。
さて、問題なのはこいつらの魂だ。
さっきの大柄のモンスターは普通の魂で、侵略者の要素はなかった。
だが、目の前で頭を下げている女は違う。
この女の魂は微妙だった。
普通の魂に限りなく近いが、少し普通のモノより強い気がする。
侵略者の新人と言われてもな得するし、俺のような転生者と言われても納得できる。
本当に微妙なラインだ。
「あ、あの。何か問題が?」
女がそう尋ねてきた。
俺が全くしゃべらないから、謝罪に不手際があると思わせてしまったんだろう。
「いや。問題はないが。きちんと話は聞かせて貰う」
俺は見下ろしながら威圧を込めて言う。
「は、はい!もちろん話すわ。うぅん。でも、何から話せば良いかしら?」
女は俺にそう言って視線を向ける。
これは、俺が何を知りたいのか分からないという目だな。
普通の悪魔は事態が起こった理由とか気にしないだろうからな。
この反応は仕方ないだろう。
「まずは、俺をどうしたかったのか話せ」
1番これが気になる。
害する気がないならどうするつもりだったんだ?
「あぁ。それを話すなら、私の能力を話さないと行けないわね」
そう言って女は自分の能力の説明を始めた。
思ったより能力が多かったから、今回の件に関係するのだけ伝えるな。
1つは収集の能力。
さっき俺に当てようとしていた紙を使ってモンスターなどを集めることができる。
あのカードは、ポ○モンのモン○ターボールのような役割がるらしい。
そして、収集したモンスターは自分の部下として使える。
さらに、モンスターを集めれば集めるほどこの女のステータスが上昇するのだそうだ。
もう1つは土地管理の能力。
この能力にもかなり沢山の機能があるらしいが、今回のことに関係があるのは、土地の住人から受ける土地の強化だろう。
生物はそれぞれこの土地にいるとき、この土地に効果を与えるらしい。
因みに俺の与える効果は、住んでいる住民のHPが少なければ少ないほど、ステータスが上昇するというモノらしい。




