107.金だよ!金!!
《リベン視点》
俺はレオからの報酬を貰い、悪魔の世界へと帰ってきた。
そして、シャバスたちの所に顔を出してみたのだが、
「「「うぅん」」」
シャバスたちが何かに悩んでいるようだった。
かなり集中しているようで、近づく俺になかなか気がつかない。
敵が来たら殺されるんじゃないか?
気をつけてほしいものだ。
「大丈夫か?」
俺は困ってる人には使わない方が良い台詞を言う。
困っている人に、大丈夫ですか?と聞くと、大丈夫です。といわれています。
だから、そういうときには、何かお手伝いしましょうか?と聞くのが良いぞ。
俺は1度も言ったことはないがな!
「ああ。リベンか。実は、、、」
シャバスから悩んでいることを聞いた。
なるほど。
防御の強化のために防具が欲しいと。
だが、そのために材料をどう調達するかが問題。
「金属か。なら、金はどうだ?」
俺は金を使うことを提案する。
「金?金って、」
「硬貨のことだよ。召喚されたときの報酬に硬貨を貰えば良いんじゃないか?」
報酬で金を要求するって、悪魔のやることじゃないよな。
「「「それだ!!」」
「うおっ!?」
シャバスたちが急に大声を上げたため、俺は驚く。
いきなり大声を出さないで欲しいな。
びっくりするじゃないか。
心臓に悪いだろ。
俺に心臓はないが。
「そうか。金属を要求するのは難しいと思ったが、小銭なら確かに可能だろう」
頷きながらシャバスが言う。
こうして、報酬で硬貨を貰うことが決まった。
俺も。
「俺もかよ」
俺としては、異世界の技術とかが欲しいんだけどなぁ。




