106.部下たちの会議(シャバス視点)
これは、リベンが侵略者たちと戦闘を行っている間の出来事。
《シャバス視点》
俺はシャバス。
今はリベンの部下の1人だ。
今、俺は百近い悪魔に囲まれている。
全員がリベンの部下だな。
中心近くには、俺やウユリなど、幹部メンバーがいる、
「それでは、会議を行う」
俺は重々しく言った。
俺たちはリベンのいない間、全員で会議を行っている。
なぜかは分からないが、リベンは俺たち幹部メンバー以外にレオとか言うヤツとの契約の話をしたがらない。
巻き込みたくないとでも考えているのだろうか?
だが、リベンが何をやっているのか分からなければ、部下たちは不安になってしまう。
ということで、リベンがいないときに俺が伝えておいた。
「今回の議題は防御面についてだ。この間の男爵級悪魔との戦闘の際、突進してきた敵に俺たちは反応できなかった。つまり、俺たちは1撃で殺される可能性がある。そこで、俺たち幹部の協議の結果、1撃だけでも耐えられる程度の防御力が必要という結論に至った」
俺の言葉に反対するモノはいない。
数人は頷いているし、これは共通認識としてあると言うことだろう。
ならば、話を進められる。
「さて、では意見を聞きたい。どうすれば防御力を上げることができると思う?」
俺がそう言うと、部下たちは話し合い出した。
数人が手を上げ発言するが、どれも有効とは言えない手段だった。
さらにしばらく経つと、誰も話さなくなってしまう。
良い意見が思い浮かばないようだ。
そこで、俺たち幹部メンバーが口を開く。
「俺たちもこの会議を行う前に少し話し合ったんだが、1つだけ有効だと思われる意見が出た。それは、」
俺たち幹部メンバーは、リベンのあるモノが有効なのではないかと考えた。
「仮面などの、防具を着けることだ。もちろん、魔力を込めた防具だ」
そう。リベンの仮面を思い出したのだ。
レオとか言うヤツがリベンに渡した仮面。
何か効果があるらしいが、その効果とは別に、ああいうモノがあれば顔への攻撃も防いでくれるのではないかという考えだ。
「ただ、問題がないわけではない。防御力はあるかも知れないが、視野が絞られてしまうんだ。だから、形状などにも気を遣わなければならない」
俺の発言に部下たちは頭を悩ませる。
それからしばらく、防具に関しての会議が続いた。
防具を作ることと、防具の形状は決まったのだが、どうやってその防具の素材を集めるかが決まらない。