表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/17

原作閑・地該【怨将軍流浪譚・諸国漫遊記

梨園の誓い 後漢末期の怨将軍紀霊と沮授、張紘が交わした義兄弟の契りの故事。当時袁家は善政を布いており、中央との結びつきも強くその隆盛は飛ぶ鳥落とす勢いであった。

けれどそれは袁家領内に限った事であり、袁家以外の領地では土地が荒れ、重税に喘ぎ、子が飢え死に、賊が暴れ、異民族からの略奪に怯えることが常であった。

そのため、世には終末論が広まり、天の御使い様が世の乱れを正し安寧に導く……といういわゆる救世主を求める一種の宗教が成り立っていた(一説には黄巾党の跳梁は張角がそれを自称したからというものもある)

それを認められなかった紀霊は「自分たちの行いは何の意味も無かったのか、天に助けを求めなければならないほどに我らは無力なのか」と嘆いたという。

その荒れていた紀霊を二人が誘って梨園にて開かれた酒宴の最中に行われたのがかの【梨園の誓い】である。

様々な演劇、講談などで人気の一幕であるが、実はその詳細は驚くほど不鮮明である。これは当事者たちの日記以外にそれに触れているものが殆ど無く、その日記も彼らが酔っていた為か支離滅裂な記述が多いためである。

故に梨園の誓いの演劇においては3人の義兄弟の誰が長男かは決めずに対等であることを除いて、一切の制約が無い。

その自由度の高さもまた、この演目が人気の高い理由だと思われる。


原作閑・地該【怨将軍流浪譚・諸国漫遊記パンフレットより

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ