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替え玉受験

作者:緒形誠志
「さて、奥様。ご用件というのは」
「はい。息子はT大の受験に三回も失敗しております。
 そこで、先生を見込んで、替え玉受験にご協力していただきたく」
「替え玉受験? ははは。ばかな。私はもう五十歳を超えていますよ。頭だって真っ白だ。写真との照合、本人確認ですぐばれる」
「先生はたぐいまれな学識者です。それはもう痛いほど存じあげております。あくまで優秀な頭脳の持ち主」
「お褒めくださってありがとうございます。しかし奥様、替え玉などというのは、ある程度風貌が似ていないと」
「大丈夫です。先生さえ替え玉になっていただければ、息子は確実に合格いたします」
「だ、か、ら。私の年齢はもう五十をとうに過ぎていて」
「私に策があるのでございます」
「・・・・・・むうう」
「報酬は、本日持参いたしました」
 風呂敷包みのなかに、札束がひしめいていた。
「す、すごい大金だ。いったいいくらあるのです」
「五千万円です。これでもご了承頂けないでしょうか?」
「ううむーーしかしーー」
「大丈夫でございます。私に策があるのでございます」

 そして替え玉作戦は敢行された。

「先生、先生のお陰で息子はT大に無事合格いたしました」
「でしょうね。私が替え玉になったのだから」
「本日は後金といたしまして、さらに二千万円持参いたしました」
「これはこれは。奥様。ありがたく頂いておきましょう。何しろ、もしばれていたらお縄ちょうだいでしたからな」
「このたびは、すべて先生のご尽力のたまものでございます」
「ははは。ま、多少苦労しましたがな。
 採点係の替え玉になることは」

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