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前口上・第三話
今日で一周年になりました。見てくださった方、ありがとうございます。
六月の雨に煙る帝都には、今日も妖魔が忍び寄る。
流れ変わって第三章、雨の帝都に傘の花。
……オーディエンスが機械と警官というのが気にくわないですが、私がここからの語り手を努めさせていただきます。
前回のオチ?さあ、どうでしょう。もとよりあなた方の見ていた方がおかしかったのではないですか?語り手が代理とはいえ主人公をみすみす殺すわけがない。それにいまは超越者……いえ、《騙り手》と呼んでいましたね。騙り手が居たことですし、きっと彼が自分が負ける展開を見たくなかったのではないでしょうか。
今回は前回より噂されていた、《祓い屋》に纏わるお話です。
『連珠』『律子銀』『未所属の賞金稼ぎ』、この三つ。
そうそう、本来主人公であったはずの人物が帝都に戻ってきたらしいですよ。彼、いえ、彼女でしょうか?その人は、今の現状をどうするつもりなんでしょうかね。
それでは第三話、開幕いたします。