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おわりに

作者: 高原 夕晞

 急がなきゃ、急がなきゃ。だって、迫ってくるんだ。どうしようもないの波が。僕らにはどうすることも出来ない、それが。一ついうならば、僕らを飲み込んでしまうのは別に悪くはちっともないのだけど。でもね、色々と違いすぎるんだ。何をあげればいいか、言葉にならないくらいにはねえ。全くもって想定外なんだから。


 だからこんなことって、なしにしてもらいたい。あまりにおおがかりなものというのはお金がかかるというのが当然のことではあるんだから。それに、準備の大半が君じゃないなんてとんだ手抜きじゃないのかい。君のためのものなんだぞ。全く色んなものが無駄になった後だけれどね! ……これは冗談だけど。


 うそならば、本当にたちの悪い冗談だ。嫌いになってしまう事なんてないのだけど、お返しができないことが心苦しい。君がどうのではなくて、こちら側がね。おこりんぼうがいることぐらい君だって十分知ってるはずじゃないか。それに順番ってものも考えなくちゃ。どう考えても、君の前に並ぶべき人はいたんだ、どちらにせよ今ではあってほしくは無かったけれど。


 言葉をとっておけるのはいいけれど、とても支離滅裂になっているような気がする。それでも、構わないけれど。だって、ひつようなのは、数と試行に他ならないだろう。リアルはその瞬間にしかない。追体験なんてそれは変化してしまうものだから。成長してしまった、自分のせいで。


 色々なことをしらないままにさせられたんだ。離れてたことを言い訳になんてしてない。僕らは大事じゃなかった、そんなわけがない。ああ、大好きに決まってる。だから、もっと。何もできなくても共感したかった。君は意味がないと思ったかもしれないけど。


 大人になったら、教えてくれるって。僕にはないものを教えてもらおうと思っていたというのに。まったくもって、酷い奴だなあ。何か言ってくれよ、きみの意見が聞きたいんだ。相変わらずセンスがないとか、お子様だとか、素直じゃない言葉遣いで。

 君の隣で歩くのを少しだけ楽しみにしていたんだよ。ほんとうに、少しだけ。


 早く起きてよ、研究するのに君がいなくちゃ話が始まらないっていうのに。もっとたくさん会うべき子たちがいたっていうのに。すれ違っちゃったじゃないか。


 知らない間に増えたことだって、もっと知りたかった。増えるつもりだったんだろ。繋がっていたんだから、まだ。君を想う人はたくさんいたよ。知らないところでたくさんの人を君は助けてくれていたんだね。やっぱり君は素敵な人だ。だから、もっと幸せに過ごしてほしかった。もっと、もっと、この場所で。


 ああ、変わらずに綺麗だ。一番の美人だったもの。彼らのお蔭で見るに堪えうる姿になった。


 またね、初めまして。になっちゃうね。忘れたりしないから、さよならなんて言ってやらない。べつに待っていてほしいとは思わないよ。ただ、自由にあれ。苦しまないでいますように。


メンタルをかなり削られながら書いています。

友人の作品に背中を押されつつ、自分の作品の一つとして並べておきます。

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