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第三回 戦え! 権利関係と! 前編

〜ON AIR〜


近衛「良い子のみんな〜? ビンラジが、始まるよ〜!」

遠野「……何だよ、このNHKの子供番組みたいなノリは」


♪ オープニングBGM ♪


近衛「さて、二回目の放送を迎えました。ビンビンラジオ放送局、略してビンラディン」

遠野「盛大(せいだい)な言い間違いだよ! ボケにしたって、危険だから! 色んな方面から(しか)られるぞ!」

近衛「大丈夫、叱られるのは基本的にプロデューサーだから」

遠野「ひどっ! ……そんなんだと彼の髪の毛、また白髪が増えるぞ。ストレスで」

近衛「まだ二十歳になったばかりなのに。(あわ)れな作者……もとい、プロデューサー」

遠野「作者って言うな。って、プロデューサー……何時の間にか茶髪に染めてるし……」

近衛「大学入学を控えて、ビジュアル面の改善を図ったみたいね」

遠野「何も公共の電波で、そんな事をバラさんでも……」

近衛「……今更(いまさら)、焦っても手遅れなのにね」

遠野「……一応、俺らの造物主……というか上司に対して、その毒舌はどうなんだろう」

近衛「いや……ぶっちゃけ、そういう設定だし」

遠野「ぶっちゃけ過ぎだ!! 世界観とか完全に無視か!!」

近衛「それが私、近衛ちゃんの生き様」

遠野「意味不明だから……」

近衛「ところで大学生になろうという青少年が、白髪隠しの為に染髪するって、どうなの?」

遠野「それを言うなら、大学入学の前日にネットで小説書いてるのはいいのか?」

近衛「あ、カンペが出ましたよ? ……どれどれ」


『ごめんなさい、その辺で勘弁してください。今度から、もっと早いペースで書きますから』


近衛「どうやら、数週間も放置されていた私達の怒りを理解して貰えたようですよ、遠野さん」

遠野「俺は別に怒ってないけど……それに別口が忙しいんだろ?」

近衛「いや、別口の更新も滞ってるらしいんですよ。妹が言ってました」

遠野「何だよ、妹って!? そんなの初耳だぞ!?」

近衛「別口の方で活躍(予定)している妹が、自分の出番がなかなか来ないって……」

遠野「そんな隠し設定が……! さすがに、それには少し驚いたな」

近衛「この番組の放送が始まってから、発生した設定らしいんだけどね」

遠野「何だよ、その希薄な姉妹の関係性は!?」

近衛「作品をリンクさせる事で、読者の相互増加を狙おうとしてるみたいね」

遠野「そんな、伊坂(いさか)幸太郎(こうたろう)じゃないんだから……って、俺らの作者も仙台人だ!?」

近衛「なるほど……同郷の小説家に(なら)って、自分の作品を高める一助(いちじょ)にしようと」

遠野「……おい、プロデューサーが軽く泣き始めたぞ……」

近衛「自分の考えが見透かされたぐらいで、うろたえるなんて……小さい男」

遠野「俺は、お前のブラックホール並に腹黒くて、見透かせそうにない性格が怖くて仕方がない」

近衛「何よ、このエンジェルスマイルを前にして、よくそんな台詞が吐けるわね。見よ、この輝き!」


キラキラキラキラキラキラ!!


遠野「いや、そんな効果音付きで輝かんでも……」

近衛「ふっふっふ……この程度、私の持つ48の必殺技(主にファンに対して)の中では、序の口よ」

遠野「ファンを必殺してどうする気だよ……ってか、48もあるのか必殺技が」

近衛「間接技もあります」

遠野「キン肉マンか!!」

近衛「祝、29周年! という事で」

遠野「どうして急に……」

近衛「実は……」

遠野「じ、実は……?」

近衛「お昼が牛丼だったんです」

遠野「えぇ? 俺は普通のロケ弁だったぞ?」

近衛「ロケ弁とは別にスタッフさんに食べたい、って言ったら差し入れてくれたんです」

遠野「おい、スタッフ〜? スタッフ〜?」

近衛「うわぁ……他の芸人さんのネタを使うなんて、遠野さんプライドとかないんですか?」

遠野「ふん、そんなモン山椒(さんしょう)代わりに味噌汁の風味付けに使ってやったわ!」

近衛「いや、プライドは風味付けにはならないでしょ……そもそも活字で表現するには難しいネタですし……」

遠野「いいんだよ、分からなくても。あと、プライドは少し苦くて鼻にツンと来る風味がある」

近衛「止めてよ、そういう切なくなる発言……」

遠野「くやしいです!」

近衛「……この流れだと、それもパクリに聴こえる」

遠野「祝、スパロボZ出演! という事で」

近衛「真似された! って、色々と間違ってるよ!

   コンビ名と作品名が被ってるだけだよ!」

遠野「ザブングルネタが分かるって……何歳なんだ、お前は……近衛茉莉花、恐ろしい子」

近衛「ふふふ……女性に歳を訊くなんて、命が惜しくないのかしら?」

遠野「(こわ)っ、めちゃくちゃ怖い! なんで突然、キャラが変わった!? ってか俺より明らかに年下だろ! なぁ、そうだと言ってくれ!」

近衛「…………さて、今日の後半戦からはリスナーからのお便りやメールも紹介していく予定です」

遠野「何だよ、今の間は……まぁ、いいか。それで? どんな感じのを紹介するんだ?」

近衛「主に『近衛ちゃんカワイイ!』とか『近衛ちゃん結婚して!』などのパーソナリティ関連のメールを……」

遠野「(かたよ)ってる! 選択基準が偏ってる! そうやってラジオを私物化する気か!」

近衛「…………………ではCMです」

作者『せめて、否定して欲しかった!』


〜CM中〜


作者『お疲れ様です。お二人とも』

近衛「別に疲れてないよ」

遠野「そうだな」

作者『そうなんですか?』

近衛「何せ、前半の収録だけで四か月だもん」

遠野「ほとんど休みっぱなしだったな……」

作者『いや、もう、なんかスミマセン』

近衛「反省しなさい、反省」

作者『だって、大学生活に慣れるのに大変で……」

遠野「四六時中、ニコニコ動画見てただろうが!」

作者『……その通りです。スミマセン』

近衛「小説家志望なんだから、もっと頑張りなさいよ」

作者『はい、肝に銘じます』



……そんな訳で、どうも蒼乃翼です。いや、本当にご無沙汰してます。

確かにニコニコ動画に嵌りました。でも執筆活動をしてない訳でなく……。

いや、私も男です。言い訳はしません! ただ一言……「これからは頑張ります!」

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