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俺が彼女で、彼女が俺で  作者: No name
神様の実験台にされた二人
6/6

水川の家はすごかった!

「いやー、押入れの中見たらダメ! って言われて見ない奴はいないよなー」


これは数分前のこと


「なあ、森内、私の部屋の押入れはあける……なよ…」


「あー、わかったよ、開けないでおくよ」

よし、絶対開けよう! 帰ってすぐに開けよう!水川さん、これじゃあ自分から弱点を言ってるみたいですよ! 残念だったな! はっはっはっ!



「絶対だぞ! ……絶対に….……」


「分かったよ! 」

ってか、少し顔を赤くして、恥ずかしそうな顔で喋ってくるが、全然萌えない。だって、目の前にいるの俺の顔だもの……。水川がやったら可愛いんだろうなぁ。


「じゃあな、森内」


「おう、じゃあな」

よし、今度水川の体でいろんなポーズとかとってみよう。意外と萌えるかもしれない……理性は男だから



「お嬢様! 」

おいおいおいおい、誰だよ?俺をお嬢様って読んでるのは?


「お嬢様! 何をしておられるんですか⁈ 」

あっ、そうか、俺は今水川だったんだな。んー、ってかなんて返したらいいんだろうか?お嬢様みたいに「オッホッホー」みたいな感じか?


「お嬢様! お嬢様! どうしたんですか⁈ 」


「ああ、少し妄想の世界に入っていて」

や、やべえ! テンパって変なこといっちまったー! あっちも、本当にどうしたんだ?っていう顔してるよ!


「お、お嬢様、門限はすぎております! 早く帰りましょう」


「そ、そうね」

なんか裏声でしゃべってしまったー! こいつ、やべえっていう顔してるよ! 水川ごめーん! 俺いろいろとやらかしたわ



そんなこんなで、水川家の玄関まで辿り着いた。


「ふー」


「お嬢様、お入り下さい」

こいつは執事だろうか? 俺が家に入るのを待っている。やっぱ、金持ちは違うなー


ガラガラー


「ただいま………っ⁉ 」

何故父親らしき人物が玄関で座って、新聞を読んでいるんだ! これ、どういう状況⁈ まさか……これが水川家のしきたりなのか?


「姫子、今日は帰るのが遅かったな」


「今日はいろいろと学校であったんです」

事実をいうわけにはいかないから、テキトーに返しておこう。


「学校でいろいろとは何だ⁈ 不良に絡まれたのか⁈ もし、姫子に何かあったらどうするんだ! 」


おいおいおいおい、そんなこと俺に言われてもわかんねーよ、ってか、肩つかんでるけど少しいたいからね、




でも、そんぐらいに水川のことを愛してるんだな……


俺の親は………



「あなた、姫子が少しビビってるわよ」

いやいや、そこの奥さん、ビビってないですよ、引いてるんですよ


「もうすぐ、晩ご飯できるから姫子は自分の部屋で待っててね」


「わ……分かりました」





あー、姫子の出番が………

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