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雪の華姫  作者: 紅千架
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心の誓い

雪女

雪の降る土地に住む女。

この一族は、8対2の割合で女対男が生まれる。

女の生まれる割合が高い、雪花族の女は人間で夫となる人を自分の土地に連れてくることにより、一人前の雪女と認められる。

雪女は、絶大な美しさをもち、頭脳の冴える一族。

人間界で生きてる雪花族の雪女もいるぐらい、少しずつ、確実に人口は増えていった。

そんな雪花族には4大華というリーダーがいる。

雪女の中でも美しい雪女は4大華と呼ばれ、全国の雪女を統治下に置いていた。


一に、山花吹の君

ニに、野薔薇の君

三に、桐の君

四に、桜の君


この方が呼べば、命がある限り従う

この考えは、根深くのこった。


桜の君は1人の女の子を産む。

最後の一言をこう残した。


「桜蘭。この子は桜蘭となずけます。

この子はいずれ、私と同じようにいえ、私を越す4大華になり選ばれるわ。

見届けられないのが残念ね・・。」


桜の下に、母は散ってしまった。


いつか、いつの日か母のようになる。

必ず、母の名に恥じないように生きてみせる。









ーーー10年後ーーー



「桜蘭姫、桜蘭姫。ここにおりましたか。」

息を切らしながら、探していたのだろう。

「ええ。旦那様を見つけるまで、この地を踏み入ることはできないもの。

母といったんお別れしなくては・・。」

大きく聳え立つ桜。

美しい春の母の様。

「桜蘭姫、私はあなたの母に貴方が重なるようで・・・。

立派になりましたね。最後の試験です。桜の君に、ここで誓いなさい。」

乳母の菊が、頭を桜の方角に下げる。

風が変わった。

雪と桜の花びらが重なるように降り注ぐ。

「母・・・いえ、桜の君。

私は最後の試験に臨みます。加護を・・・。

母の名に恥じを欠かせぬように生きてまいります。」

頭を垂れる。

心に刻みながら、最後の試験が始まった。

雪女に会ってみたい!!

桜は美しい!!


読んでいただき感謝感激!!

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