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第7章 嵐の夜はひっそりと

 世の中にはデマが飛び交い、悪意ある人間は自分の優位を築くために人を陥れる。

 一部の人間は、他人のことなど考えずに行動する。そんな行動が、多くの痛みを振り巻き、たくさんの人を傷つける。

 人というのは、そんな傷に耐えながら生きる運命を背負っているのかもしれない。

 要するに、自分が他人よりも大事だという煩悩を抑制できない人間の愚かさである。


 遠くの他人よりも、近くにいる家族。

 見知らぬ国よりも、自国が大事、そして、他人よりも自分。


 たぶん、それは人間の本能であろう。

 この世界には危険がいっぱい。あちらこちらに罠が仕掛けられている。なので、頑丈な家が必要となり、鍵もかけなくてはならなくなる。

 致命的な傷を負わないように・・・。

 最終地雷を踏まないように・・・。


 紛争、経済危機、動乱、そして、災害。

 それらは、一人の力ではどうにもならない。


 要するに、安全な場所を自分で確保する必要があるわけだ。しかし、一体、どんな場所、どんな生き方が安全なのだろう?

 よくわからないけど、とにかく、できるだけ安全な場所にいるしかない。

 俗世間に洗脳されないように・・・。

 いつしか、嵐が止むことを願いながら・・・。

 デマに騙されないように、真実を追いかけながら・・・。

 自分という尊い命を失わないように・・・。

 嵐の夜は、危険な場所から逃げて、隠れているのが一番良い。


 嵐は必ず止む。


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