2/5
ココ、透明人間になる
ココはバイトが終わって家に帰って来ると父に呼ばれた。
「ココ、ここに座りなさい」
「何、娘の名前でダジャレ?」
「違う。また新道具を開発したんだ」
「えーまたぁ」
「斬られると更生する刀だ。刀って言っても刃はついてないけどな」
「なんかポヨンポヨンしてる」
「それで背中を斬られるみたいにズバッとやったら更生するんだ」
「どんな人も」
「わからん。試してみないとな」
「斬って何もなかったら危ないじゃん」
「だからこれを作った。かけると見えなくなる眼鏡じゃ」
「こっちの方がすごいじゃん。かけさして」
「あ、ココ。消えた。あ、痛。頭殴ったな。親を殴るな」
「ごめん。ごめん。こっちの方がすごいじゃん」
ココは眼鏡をはずして父親にかけた。
「あれ、どこ。わからない」
と言いながら頭のある方を意識して殴った。
「お前、ワザとだろう」
父親が眼鏡を外して怒った。
「眼鏡かけて難波行ってみる」
「車もここを見えなくなるから気をつけろよ」
翌日ココは自転車で帝塚山の駅に行き、改札の前で眼鏡をかけてタダ乗りをした。
「あ、今、一番私が悪い」
と電車に乗って難波に行った




