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ポヨヨン侍  作者: タニコロ
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悪を斬るようで斬らない

異世界から科学者来た。数十年前の話だ。

その異世界はこちらの世界より文明が進んでいて空間移動も少しの距離なら使える。

その機能をたまたま女性が見てしまって、事情を話すとこちらの世界の面倒を見てくれるようになって

やがて結婚までしてしまった。

女性は15歳も年上だが奇跡的に女の子が生まれた。

あべのの高校に通う2年生だ。

名前をココと言った。

「いってきまーす。今日、バイトだから」

ココは自転車に乗って学校に行った。異世界人の父親は精密機械の開発で一財産築き、北畠に大きな家を建てた。

「あんた、今日会社?」

「うううん。しばらく在宅。会社はもう任せといて大丈夫やわ」

「それより、この刀、刃に密接された人が更生するねん。計算では。斬るときにポヨヨンとゼリーみたいになるねん。ほら見てふるとゼリーになるやろ」

「ほんまや、ゼリーやわ。ゼリーみたいな刀やわ」

「これを誰かに持たせたいんやけど」

「私は」

「純ちゃん、もう歳やろう。エネルギーいるねん」

「じゃあココか」

「そうかな。試しに使ってもらいたいな。遊びやけど。でも、売れるかも」

ポヨヨン剣は人を更生する以外何の特徴もないのである。

更生という機能はすごいが。

「何分思いつきだから。回転寿司のしょうゆ舐めるってニュース見てなんとかしたかってん」

「あんた偉いわ。なんちゅう思いつきや。ココに試させよう」

ココは夕方から帝塚山のロイヤルホストでバイトだ。家の近くだから許されたのである。

バイトの日はロイホで晩御飯も食べてくる。バイトや社員は定価の30%で食べられるのだ。

「ココちゃん、おつかれ」

「あつかれさまです」

ココがバイトが終わってメニューを注文する。

ロイホは高校生は夜の10時までしか働けないのだ。すると、店長が電話の方に走ってきた。

「また車上荒らしや。店の敷地で。裏は見えへんから。カメラ置くしかないか」

車上荒らしが起きたらじい。ココはミートスパゲッティにウインナーを乗せるという裏技をバイトの安藤さんに教えてもらって実践していた。

「ココちゃんの家もこっから近いんやから気をつけや」

料理長が優しく言ってくれた。

「大丈夫ですよ。でも、自転車取られたら嫌かな」

自転車には父親が空間移動装置を付けていて梅田まで一瞬で行けるのだ。

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