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1イチ

「あなたはもう死んでいるのです」

その時僕の頭の中に花が咲いたような衝撃が走った

やったぁああああーーーーーー

どうやらこれは、異世界物と言う物ならしい

そう僕は成功したのだ

だっておかしいではないか

あれだけちまたに

異世界 異世界 異世界 と

朝昼晩のごとく常識的に

トラックにはねられて死ぬと

もうお決まりのように異世界に行く

これは、何か理由があるはずではないか

理由なきところに真実は起きない

朝寝れば夜更かしがあるように

夜更かし無くして朝寝は二度寝を置いて存在しないように

どちらにしても可能性と言う物は何かしらの理由の上に存在する

異世界転生

それは、計画性を持って、異世界に行けそうなトラックが通り

しかも、他人を、まきもまず、また止められないような

そんな場所で、自殺を計画した僕であるが

一般的には、信じられないだろう

しかし、真実があると絵空事を信じた僕の前に

いま、黒い出で立ちで黒いマント黒い羽根

顔は、黒くて良く分からないしなんか、巨大な鎌を持っているが

これは、異世界に決まっている

それは、現実の誤差はあるかも知れないが

誰もあの世に行って帰って来た物は居ないのだから仕方がない

それでも情報が流れるのは現実の不思議か

「あの、僕は、異世界に、転生できるんですか」

何か、白いものを見るような眼を

黒くてぐるぐるしている闇の中の相手のあるのかどうかわからない目がこちらを見ている気がした

「こちらが書類です」

僕は、どこから出したのかよく見えなかったが

それが異世界クオリティーいや天界と言う物だろうか

しかし、やはり天使が良いエンジェルはどこか

しかし、部屋はどこか薄暗くなんだかぼろいテナントの階段の下みたいだ

僕は、異様に伸びるその白すぎる腕からのびる手から書類を受け取る

小さな文字で分かりにくい言葉が書き連ねているが

どうやら、チート能力のようではないらしい

どちらかと言えば

あなたは自殺したので重い刑に処せられる

トラックの運転手に多大なる心的ストレスおよび

財政的トラックの破損など

あれ


「一年間の社会的奉仕ののち地獄での更生プログラムに入っていただきます」

嫌だと言える雰囲気ではない

それどころか次の仕事に移りそうな勢いだ

「あの」

奴は、こちらを見るが依然どこに目があるか分からない

「一年間の社会プログラムとは」

「用紙に書いてあります」

「・・・・・・・」

「地獄・・・」

「用紙に書いてあります」

僕は、押し黙った

役所仕事でももう少し良いだろ

何だよ何がそんなに偉いんだよ

「では、トラックの弁償金及びストレスの賠償金分の仕事がんばってください」

僕は、唖然としたまま

目の前の死神が、横に大仰に手を振った

その瞬間ぼろぼろのマントが舞い

僕は、消えたらしかった

なんてこった救いはあの世でさえなかったのか

どう言う事だ宗教にでも入ればよかったと言うのか



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