~第17幕~
鬼道院は久保を倒してすぐに自身の拠点である事務所へ帰った。
いつ自身の首輪が作動するかわからない。
無我夢中で事務所机のキーボックスを探りまわす。
あった。首輪の鍵を見つけた。すぐに開錠して首輪を外した。
そのときに後頭部へ銃口を突きつけられた。
「手をあげろ。今日1日何をしていた?」
綾間紳一郎か。一難去ってまた一難か。溜息をついて両手をあげた。
「京浜地帯外れの廃工場で爆破事件及び殺人があったと知らせは受けている」
「俺がやったと?」
「必ずしもそうだとは限らないだろうな」
「へぇ、弁明の余地でも与えてくれるの」
「きちんと話せばな」
きちんと話したってわかって貰えるものではないだろう。
相手はプロだがこっちもプロだ。
「ああ、黒崎零に脅されていたからな」
「なにっ!?」
そして綾間が驚いた隙に彼へ肘撃ちを見舞う。すかさずに自家製の刃物でとどめを刺した。
一瞬で毒が綾間の体中を巡る。苦しみに悶えながらも彼は闘った。
「クソガアアアアァァァァアァアアアァアアアァァァアアアァァァアア!!」
綾間の放った意地の銃弾は鬼道院の利き手を貫いた。
「なっ!?」
予想外のダメージに鬼道院は喘いだ。
しかし綾間が息をひきとって暫くするうちに彼もだいぶ落ち着く。
相手は自身を担当する刑事。隠ぺいしても隠ぺいしきれないだろう。
鬼道院は舌打ちをしてすぐに事務所をあとにした。
待っていましたとばかりに彼らはいた。
「よぉ、何も言わずに帰ったなんて寂しいじゃねぇか」
黒ずくめの格好に身を包んだ男子高校生に大きな鎌を持った女。
まだこの螺旋から逃げることはできそうにもない――
( ノД`)追悼綾間……しかし彼も最後の力で執念をみせました。鬼道院の戦闘は利き手があってなんぼのものなので、これはかなり痛い一撃だったりします。
∀・)そしてここで零くん&エレナとの対面。果たしてどうなるのか!?そしてこの幕をおいて第5章は終わりです。次回からは第6章になります。「SHINIGAMI GAME」の更新も合わせまして、なんと本作の番外編「ゼロの指弾」を発表する予定も計画しております!残る死神は4体!どんな決着が待っているのか?最後の最後までお付き合いください!宜しくお願いします!




